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マセラティ新型「グラントゥーリズモ トロフェオ」で1000キロのロングドライブ!「当代一級のグランドツーリングカーであることは間違いないです」

マセラティ新型「グラントゥーリズモ トロフェオ」で1000キロのロングドライブ!「当代一級のグランドツーリングカーであることは間違いないです」

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: iconic

  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:2022年に復活を果たしたブランドのアイコンモデル。BEVに加え、MC20にも採用されている自社製V6ツインターボエンジン“ネットゥーノ”搭載モデルも用意されている
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:ルーフラインを下げることで、トライデントロゴを配したピラーのカーブを強調する。ホイールには75周年のロゴが入る
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:トロフェオはカーボンパーツなどでよりスポーティなフロントマスクに仕立てられている
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:ボディサイドにはトロフェオのエンブレムが備わる
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:機能をディスプレイに集約した現代的インテリア。シフトスイッチはセンター部に、スタート/ストップボタンはステアリングに配される
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:マセラティウォッチは表示を変更できるデジタル式となっている
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:最新ブランドデザインを採用したインテリア
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:グリジオ・ラミエラ・マットではステッチなどにレッドを採用、ネロ・コメタはミントグリーンが用いられる
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:トランクは容量310Lを確保している
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:3L V6ツインターボエンジン“ネットゥーノ”は、F1由来の技術であるプレチャンバー(副燃焼室)燃焼システムが採用される
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:取材車両は限定モデルの「75th アニバーサリーエディション」。ボディカラーはグリジオ・ラミエラ・マット(写真)とブラック系のネロ・コメタが用意されている
  • マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ:ロングノーズのクラシカルなプロポーション。足まわりには電子ダンパー付きエアサスペンションが備わる

グラントゥーリズモのハイパフォーマンスグレードの実力は?

マセラティの核心となる「グラントゥーリズモ」の、最高出力550psを誇る“ネットゥーノ”エンジンを搭載するハイパフォーマンスグレード「トロフェオ」。その世界300台限定となる「75th アニバーサリー エディション」の実力を、自動車ライターの西川 淳氏が東京〜京都の450kmのロングドライブで試しました。

“エンジン好き”の期待にも応えるグランドツアラー

「グラントゥーリズモ(GT)」といえばマセラティというクルマの核心であり本質だ。最新世代のGTがデビューした2022年から遡ること75年前、1947年にデビューした「A6 1500」が初代マセラティGTである。

そしてマセラティのGTといえばマラネッロ製V8エンジンを積むことが魅力のひとつだったが、その契約は発展的に解消され、マセラティは電動化の道“も”歩むことになった。新型GTにはフォルゴーレと呼ばれるBEVモデルも用意されている。

一方でエンジン好きの気持ちを彼らが忘れたわけでは決してなかった。自社開発のV6ツインターボエンジン“ネットゥーノ”を搭載するモデルも用意されていたのだ。

「MC20」に積まれて注目を集めたV6ネットゥーノエンジン。ブランドの威信をかけて新開発されたエンジンだ。そのウエットサンプ版を積んだ最新のマセラティGTには、出力違いで「トロフェオ」と「モデナ」の2グレードが用意されている。そのうち今回、東京から京都までのロングドライブのパートナーに選んだのは550ps版のトロフェオで、しかも世界300台限定(うち試乗したグリジオ・ラミエラ・マットのV6トロフェオは75台)の75周年アニバーサリーエディションであった。

75周年記念のトロフェオについて語りはじめる前に、以前にイタリアで試乗した490ps版のモデナについても触れておきたい。

モデナは一体感あふれるハンドリングが魅力の1台

モデナはよりグランツアラー志向の強いモデルだ。ドライブモードに過激な設定のコルサがないことからもわかるように、よりマセラティのGTらしいグレードだといっていい。旧型GTよりも格段に乗り手とフィットする感覚がある。ボディサイズ的にはほぼ同じだというのに随分小さなクーペを駆っているという印象さえあった。

FRとして動的に理想的な前後重量配分(52:48)を存分に生かした一体感あふれるハンドリングが魅力の1台だったと言っていい。乗り心地も非常に洗練されており、落ち着きある高速クルージングも圧倒的に洗練されている。究極のデイリーGTだ。

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