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金メダリスト「清水宏保選手」がトヨタ「ヤリス」で影練!? 2度目の「ラリージャパン」に向けて準備万端! スピードスケートのように滑らかにコーナーを…

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

  • 日下部保雄さんから直接アドバイスを受ける清水選手。「これまでラリースクールの経験はあるけれど、ラリー競技についてのことを学んだだけで、ドライビングは自己流でした」と語る
  • 日下部保雄さんに自身の車両に乗ってもらって、コースサイドからそのラインを確認する清水選手
  • 寺尾 悟選手も日下部保雄さんからのレクチャーを受け「ドライビングのスキルアップは安全運転にもつながると感じました」とコメント
  • 長野オリンピック・スピードスケートの金メダリストである清水宏保選手
  • MUSCLE RALLY(マッスルラリー)チームは清水選手のヤリス以外に、GRアクアの足まわりを移植したヤリスも持ち込んでいた。基本的にこちらはラリー車のバックアップカーとして用意している
  • 来シーズン以降TGRラリチャレおよび全日本JN6クラスへの参戦を目論み、ロールケージを組んでKAYABAの足まわりを組んだアクアで、こちらは同じマッスルラリーチームからラリー参戦を開始している寺尾 悟選手が集中的に走り込みを行っていた
  • 昨年に引き続いてラリージャパンに参戦を表明しているのが、MUSCLE RALLY(マッスルラリー)チームの清水宏保選手だ
  • 日下部保雄さんの助手席に同乗してそのドライビングを確認していた

車両の特性を捉えるためにひたすら走り込んだ!

名古屋に本拠を持ち、アスリート系の選手を起用しているラリーチーム「MUSCLERALLY(マッスルラリー)」。2024年11月に開催されるラリージャパンへの2度目の挑戦に向け、参戦予定ドライバーの清水宏保選手がサーキットでの走り込みを行いました。

元ラリードライバーの日下部保雄さんの指導が効いた!

2024年9月17日(火)、ラリージャパンのSS(スペシャルステージ=競技区間)にもほど近い愛知県新城市にあるミニサーキット「オートランド作手」で、「マッスルラリー」チームが車両を持ち込んでの練習走行を行った。

2023年発足したこのチームはその名のとおり、元スピードスケート選手や元フィギュアスケート選手といったアスリート系の選手を起用してラリーに参戦している。そのチームから2023年に引き続き、ラリージャパンに参戦を表明しているのが清水宏保選手である。清水選手は、1998年の長野オリンピックのスピードスケート500mの金メダリスト。2010年に引退してからは、モータースポーツの世界に転向。サーキットレースの経験もあるが、2021年にラリーデビューし、2023年に全日本ラリーデビュー。そして国際C-Rライセンスを取得し、同年のラリージャパン(WRC世界ラリー選手権第13戦フォーラムエイト・ラリージャパン2023)に参戦している。

今回は清水選手がラリー参戦に使用しているスーパーCVTヤリスを持ち込んで走行を行った。この車両自体の足まわりのセットアップと、CVTクーラーの確認などのテスト項目があるが、それ以前になかなか乗る機会がなかった清水選手にじっくり車両に乗ってもらう時間を設けた。

コースインをすると、通常は数周回ってはピットインを繰り返すかと思われたが、延々と走りこんでいく。全長700mのコースは30数秒でラップするのだが、それこそ溶けてしまわないだろうかと思うほど走りこんでいく。

走行後には、モータージャーナリストで元ラリードライバーの日下部保雄さんと車両に同乗してアドバイスをもらいながらさらに走り込みを続けていた。走行後、清水選手は次のようにコメント。

「しっかり走れてめちゃくちゃ楽しかったです。ここ1、2年サーキットでの練習もできていなかったので良い機会となりました。このラリー車は、ラリーのたびに毎回足まわりやら何やら車両が進化してセッティングが違っていたんですが、今回は同じセットでしっかり走り込めました。いろいろと使い方を把握していない部分も多々あったなと実感できました。日下部さんからはいろいろなアドバイスをいただきました。運転が荒っぽいと指摘いただきました。これまでハンドルを急に切って荷重をかけた勢いでクルマの向きを変えると思っていたのですが、丁寧に操作をして安全に車両をコントロールしなきゃいけないってことを実感できました。これは公道でも一緒だということも含めてわかりました。今週もう1度車両の走行をできる機会があるので、もっと車両を手足のように扱えるように、もう少し走りこみたいと思います」

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