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ブリヂストンにバイクがあった!? ルノー初代「カングー」に積んできた幻の「原付」とは? オーナーは二輪も四輪も工具も大好きな剛の者でした

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • ルノー カングー:2006年式で、パリ工場で生産された最後のモデルになる
  • ルノー カングー:リアの観音開きドアが日本での人気に火をつけた
  • ルノー カングー:奥さんの足用に新車で手に入れて以来のワンオーナー車
  • ルノー カングー:リアシートを取り外してバイク用トランポとしても活用
  • 大野さんは二輪、四輪、そして工具にも造詣が深い趣味人
  • ブリヂストン チャンピオン デラックス:排気量52ccの原付二種
  • ブリヂストン チャンピオン デラックス:1960年にブリヂストンサイクル工業初の完全自社設計のバイクとしてデビューしたのが「チャンピオン」シリーズ
  • ブリヂストン チャンピオン デラックス:結局ブリヂストンは先行する大手の牙城を崩すことなく、1966年には国内オートバイ事業から撤退した
  • ブリヂストン チャンピオン デラックス:排気量52ccの原付二種
  • ブリヂストン チャンピオン デラックス:ブリヂストンのオートバイ事業はもともと富士精密工業(のちのプリンス自動車)のエンジンからスタートしているのだそうだ
  • ルノー初代カングーにブリヂストン チャンピオン デラックスを積載してきた大野正貴さん

かわいくて実用的なフランス車といえばカングー!

新潟県弥彦村で2024年6月9日に開催されたイベント「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」のテーマは、「普段実用に供している1980年代~2010年代製のかわいいクルマ」。今回は、そんなイベントのコンセプトにまさに相応しい1台、初代ルノー「カングー」で参加の大野正貴さんの愛車をご紹介。搭載してきた原付バイクは、じつは超希少なブリヂストン製だったのです。

じつはキャトル乗り、奥さんのカングーでイベント参加

「GFGS CARLIFE IN YAHIKO Vol.1」に参加していた大野正貴さんの愛車は、日本でフレンチ実用車として爆発的ヒットを記録したルノー「カングー」の初代モデルだ。見れば荷台には、何やら年代もののバイクも載せられている。

「じつは普段は1985年式のルノー キャトルに乗っているんですけれど、先日別のイベントにそれで参加したこともあり、こちらのイベントには奥さんのカングーで参加しました」

とのこと。話を聞く限り大野さん、生粋のフランス車党?

「いえ、そんなことはなくて、20歳の頃に英国車のADO16を手に入れて、そこからヒストリックカー趣味の世界にハマりました。その後もトライアンフGT6やMGメトロなどにも乗りましたが、英国車以外にビュイック パークアベニューやマツダFC3S RX-7や日産B310サニーに乗っていた時期もあります」

というわけで、かれこれ30年も幅広くヒストリックカー趣味を楽しんでいる大野さん。

ブリヂストンの原付二種、「チャンピオン デラックス」

「ちなみにこのカングーは2006年式で、パリ工場で生産された最後のモデルになります。奥さんの足用に新車で手に入れて以来のワンオーナー車。何人乗っても何を積んでも揺るぎない走行安定性が魅力ですね。塗装が若干弱いのが玉に瑕ですけど」

と語る大野さんに、先ほどから気になっていた荷室のバイクについても訊ねてみることに。

「あ、このバイクはブリヂストンのチャンピオン デラックスです。排気量52ccの原付二種。僕は二輪も四輪も両方趣味の対象で、自分でもよくいじるんですよ」

タイヤ、そして自転車の分野でも世界有数のメーカーとして知られるブリヂストンだが、同社は戦後まもない1950年代には自転車用補助エンジンからオートバイ市場にも参入している。しかし1960年代に入ると、国内の二輪市場は徐々にホンダ、ヤマハ、スズキの3社の寡占状態になりつつあった。結局ブリヂストンは先行する大手の牙城を崩すことなく、1966年には国内オートバイ事業からの撤退を決めるのである。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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