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新旧「86/BRZ」オーナー必読! ブレーキ冷却問題を新発想で克服…走行風を直接取り込むアペックスの導風板を筑波で検証、果たして結果は…!?

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TEXT: 鈴木明秀(SUZUKI Akihide)  PHOTO: 増田貴広(MASUDA Takahiro)

  • ロアアームに加工して装着するN1ブレーキエアシュラウド
  • 写真のようにロアアームの上としたにN1ブレーキエアシュラウドを装着する
  • 下部から走行風を取り込み、上部のダクトからブレーキに走行風を当てる
  • テストは、N1ブレーキエアシュラウドのアリとナシで行った。ウマにかけた状態で装着することができた
  • ロアアームにネジで固定するので安心感がある
  • ロアアームを挟むように、上下に装着する
  • テストは、ブレーキキャリパーに専用のセンサーを装着して行われた
  • フロントブレーキキャリパーの温度をリアルタイムで測定した
  • テスターの久保凜太郎選手は「連続周回を行っても、ブレーキのフィーリングは変化せず、安心感があった」と話してくれた
  • サーキットでの冷却効果を確認でき「自信を持って発売することができます」とアペックスの森代表(右)、広報担当の柏倉さん(左)
  • テストを行ったのは、筑波コース1000。8月上旬の真夏日という環境だったが、それでもN1ブレーキエアシュラウドを装着することにより、キャリパーの温度は平均で約10℃も下げることができ、Max温度は12~13℃低かった
  • 1ラップ分のグラフを見ても分かる通り、温度変化の差は顕著。ラップを重ねれば、温度差はさらに大きな差になるだろう
  • 筑波サーキット1000でテストしたところ、装着前と後では約10度の冷却効果があった

発想の転換でブレーキの熱問題を解決する

吸排気やサスペンションのカスタムパーツを手がけるアペックス(A’PEXi)から、ブレーキシステムの冷却効率を高める新作パーツ「N1ブレーキエアシュラウド」がトヨタ「86/GR86」&スバル新旧「BRZ」用にリリースされました。このパーツは、走行風を取り込んでブレーキに直接風を当てて温度を下げることを狙ったものです。今回はサーキットでのテスト現場に潜入して、実際に温度が下がるのかテストしてみました。

(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.045)

導風板を設けて走行風を利用してブレーキを冷やす

サーキットを走るトヨタ「GR86/86」&スバル新旧「BRZ」ユーザーにとって、ブレーキの熱対策はつねに悩みの種。とくに気温の高い夏場やブレーキに厳しいコースを走る際は、熱対策を施さないと度々クーリングラップを強いられてしまう。キャリパーとローターを大型化し、熱に対する許容量をアップするという選択肢もあるが、高価なカスタムメニューとなってしまうのが難点。そこでアペックスは、導風板を設け、走行風でブレーキを冷やすという方法を編み出した。

「N1ブレーキエアシュラウド」(4万9500円/消費税込)は、ZN8/ZD8およびZN6/ZC6に適合。キャリパー&ローターの大型化と比較して安価に導入できるだけでなく、ロアアームにボルトオンで簡単に装着できる設計となっている。

それだけに「本当に冷えてくれるの?」と疑問に思うかもしれないが、その効果はとても大きい。画像ギャラリーに掲載したテストデータは筑波コース1000での計測2ラップ目の温度変化を切り出したものだが、キャリパー温度の比較でMax12℃~13℃の差があり、平均温度では約10℃もの違いが出た。しかもグラフでは、N1ブレーキエアシュラウド装着では、無しと比べて温度の変化量も緩やかとなっていて、ラップを重ねれば温度差はさらに広がっていくことが見て分かる。

連続アタックを行っても安定したブレーキフィールが得られた

テストドライバーを務めた久保凛太郎プロは次のようにコメント。

「連続でアタックラップを続けてもブレーキのフィーリングに変化は感じられなかった。タッチも安定していて、安心してラップを重ねることができる」

アペックスとしても、走行会の時間を有意義に使えるよう連続ラップを可能にすることが開発するうえでの目的だったため、狙い通りのテスト結果が得られたというわけだ。

ちなみに、テスト車両はプロジェクトミューのFS4Mキャリパーと315mmローターでブレーキシステムを大型化して熱許容量をアップさせているが、それでも平均温度で約10℃もの温度差となった。ということは、ノーマルキャリパー&ローターであれば、より大きな効果が得られるだろう。確かな冷却効果が得られて、ブレーキシステム変更よりも安価だ。しかもボルトオン設計により、簡単に装着ができる。サーキット走行でブレーキの熱問題を解決したいと考えているユーザーにとって、救いのアイテムとなるに違いない。

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