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三菱「スタリオン」に「ランエボIII」の名エンジンが! エンジンルームから木が生えた不動車は大当たり…路上復帰できて大満足です

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 三菱 スタリオン:レーシングハウス坂井にレストアとチューニングを依頼して完全修復された
  • 三菱 スタリオン:足まわりは全長調整式のワンオフ車高調を装着する
  • 三菱 スタリオン:見た目は当時限定50台のみで販売されたスタリオン2600GSR-VRという希少車
  • 三菱 スタリオン:砲弾型の美しいマフラーはワンオフ製作
  • 三菱 スタリオン:ホイールはワーク製マイスターS1を装着する
  • 三菱 スタリオン:エンジンは4G63ターボユニットを搭載。タービンは三菱 ランサーエボリューションV純正をセットしている。アルミラジエターはホンダ S2000用
  • 三菱 スタリオン:デフィ製タコメーター、オートゲージ製ブースト計、水温計をセット
  • 三菱 スタリオン:各パネルスイッチは純正品を残して機能させている
  • 三菱 スタリオンとオーナーの宮原克樹さん
  • 三菱 スタリオン:ボディにはツタが伸び、エンジンルームから木が生えた状態だったが、綺麗にレストアされた
  • 三菱 スタリオン:スタリオンの特徴的なメータークラスター、左右のサテライトスイッチもしっかり機能しているという
  • 三菱 スタリオン:オリジナルの良さを残しつつ機能面を強化し、快適性だけでなく速くて気持ちよく走れることを考えた鋭い仕様となっている

映画『キャノンボール2』の影響を受けてスタリオンを購入

中学生の頃に映画『キャノンボール2』で俳優ジャッキー・チェンが乗っていたクルマにひと目惚れ。それが三菱「スタリオン」であることを知って大好きになると、たまたま見ていたテレビドラマ『ゴリラ・警視庁捜査第8班』にもブリスターフェンダーのスタリオンが登場。「いつかこのクルマに乗りたいとずっと思い続けて大人になりました」と話してくれた、広島県在住の宮原克樹さんとスタリオンのストーリーをお届けします。

雑草が生い茂る中に埋もれていたスタリオンを発見

宮原克樹さんは免許取得後、トヨタ初代「セリカ」、日産3代目「スカイライン」、330型「セドリック」、「レパード」、シボレーC4「コルベット」などのクルマを乗り継ぎ、あるときたまたま行ったカーショップの裏庭に放置されていた「スタリオン2600GSR-VR」を発見する。このクルマを見た瞬間に「そういえば」と中学生の頃から憧れていた気持ちが湧き出し、復活させようとお店に相談して購入を決意。

ボディにはツタが伸び、エンジンルームから木が生えた状態だったが、偶然の巡り合わせを大切に思い、宮原さんは再び公道で走れるクルマとしてのレストア作業を開始した。

修復にはショップの手を借りつつ車体を分解し、使える部品と使えない部品の仕分けから開始した。そのような作業のなかで、元はかなりチューニングが施されていたことが判明。搭載しているエンジンをよく見ると、純正は2L 直列4気筒のG63B型のはずだが、このクルマは4G63型ターボを積んでいる。

クルマの詳しい方ならピンとくると思うが、このエンジンは「ランサーエボリューションIII」に搭載されたパワーユニットである。その速さはピカイチで、歴史に名を刻む名機だ。

手に入れたクルマにはランエボ搭載の4G63型ターボが搭載

宮原さんが購入したスタリオンは、そんな魅力的なエンジンが搭載されていたのだからある意味掘り出し物。しかも車検証を確認すると排気量は1997ccで、その型式にも改の文字が入る公認車として登録されている。おまけに純正の2600ccから排気量ダウンということもあり、税金や保険料の面でも安くてお得。パワーアップ可能なエンジンなだけに、うれしいこと尽くしといった感じ。まさに大当たりの車体だったというわけだ。

レストアとチューニングについては地元の有名シップ「レーシングハウス坂井」にお願いして、公道仕様として走れるように完全修復を行った。宮原さんのスタリオンの詳しい仕様については、まずエンジン本体は純正スタンダードで吹き抜け防止を兼ねてガスケットをメタル製に交換。タービンはランサーエボリューションIII用ではなく、その後継モデルとして登場し、さらなるポテンシャルアップを達成したランサーエボリューションV用タービンに交換して吸排気チューンを施す。

宮原さんはエンジンにパワーアップを求めているわけではないので、このチューニングはあくまでもストリートで気持ちよく走れるようにするための工夫。ブーストコントローラーを使って過給圧を高める設定にもしていないので、ほぼノーマルブーストに近い0.8kgf/cm2程度でエンジンにもタービンにも無理させない考え方でチューニングを施す。

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