走りとスタリングを両立させたチューニング
内装は純正状態をできる限り残すというのが宮原さんのこだわり。ダッシュボードの上にはデフィ製タコメーター、オートゲージ製ブースト計、水温計こそセットしているが、それ以外はステアリング、メーター、各パネルスイッチなどの純正品を残して機能させている。
このクルマは見た目はノーマルだが、じつは中身にこだわった仕様となっている。足まわりは全長調整式のワンオフ車高調を装着し、スプリングレートはフロント12kg、リア10kgの設定でストロークを確保しつつ適度に車高を落としたスタイル。これにピロアッパーマウントを追加し、キャンバーを付けて走りとスタリングを両立。
強烈インパクトのブリスターフェンダーに収めるホイールはサイズを細かくオーダーメイドすることができるワーク製マイスターS1(F9J×17、R11J×17)で、タイヤはハンコック製ベンタスV12エボ2(F235/45-17、R255/40-17)ということだった。
見た目は当時限定50台のみで販売されたスタリオン2600GSR-VRという希少車。だが、その中身はランサーエボリューションのポテンシャルを内に秘めた点が魅力的。オリジナルの良さを残しつつ機能面を強化し、快適性だけでなく速くて気持ちよく走れることを考えた鋭い仕様のスタリオン。宮原さんはこのクルマについて、
「このクルマはその後のチューニングも含めて、すべてが良い方向へと向かって大満足の結果になりました」
とコメントしてくれた。
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