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爆売れした初代トヨタ「RAV4」にはEVもあった! 現代のクロスオーバーSUVの先駆け的存在はいろんな意味でパイオニアでした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW

  • トヨタ RAV4:135psを発生させる直列4気筒2Lの3S-FE型エンジン
  • トヨタ RAV4:シートクッションフレームにセミバネタイプを採用。座り心地が良かった
  • トヨタ RAV4:1994年5月に登場したトヨタ RAV4
  • トヨタ RAV4:フロントにはマクファーソンストラット、リアにはトレーリングアーム付きダブルウィッシュボーンを採用
  • トヨタ RAV4:当初は3ドアの4WDのみというラインナップからスタートした
  • トヨタ RAV4:135psを発生させる直列4気筒2Lの3S-FE型エンジン
  • トヨタ RAV4:カローラ店向けの「RAV4 L」
  • トヨタ RAV4:カローラ店向けの「RAV4 L」
  • トヨタ RAV4:SUVらしい見晴らしのいいドライビングポジションで瞬く間に人気車種の仲間入りを果たした
  • トヨタ RAV4:横開きのバックドア
  • トヨタ RAV4:リアシートも掛け心地がいい
  • トヨタ RAV4:オンにもオフにも通用するメカが詰まっていた
  • トヨタ RAV4:悪路走行時に高い走破力を発揮するために、アプローチアングルは39度、デパーチャーアングルは43度、ランプブレイクオーバーアングルは31度ついている
  • トヨタ RAV4:最小回転半径は5mと小さい
  • トヨタ RAV4:ステアリングは、SRSエアバッグ専用4本スポークステアリングホイールを採用
  • トヨタ RAV4:2WDから4WDの切り替えスイッチはダッシュパネルに備えてある
  • トヨタ RAV4:フルフラットを実現する車内
  • トヨタ RAV4:メーターパネルはシンプルな配置に
  • トヨタ RAV4:後席使用時のラゲッジスペース
  • トヨタ RAV4:リアスペースアップを利用するとラゲッジスペースが広く使える
  • トヨタ RAV4:全幅は1695mmと車幅感覚がつかみやすいサイズだ
  • トヨタ RAV4:ナンバープレートの下にはバンパーガード(メーカーオプション)も用意された
  • トヨタ RAV4:シートアレンジが多彩なのも魅力的だ
  • トヨタ RAV4:全長は3695mm、全高は1655mm
  • トヨタ RAV4:5ドアのRAV4 V
  • トヨタ RAV4:ロングホイールベース化により、安定した走りをみせる
  • トヨタ RAV4:シートのデザインは一緒だが、柄が違う
  • トヨタ RAV4:リアシートのリクライニング角度
  • トヨタ RAV4:5ドアは後席がゆったりとしている
  • トヨタ RAV4:全長4105mm×全幅1695mm×全高1660mm
  • トヨタ RAV4:操作がしやすいインパネまわり
  • トヨタ RAV4:ヘッドレストを取り外し、シートバックをフルリクライニングさせることで、フルフラットシートにできる
  • トヨタ RAV4:5ドアだけにラゲッジスペースも十分に確保
  • トヨタ RAV4:リアシートをたたむとよりスペースが生まれる
  • トヨタ RAV4:全長4105mm×全幅1695mm×全高1660mm
  • トヨタ RAV4:リアハッチにはエンブレムが備わる
  • トヨタ RAV4:バンパーガード(メーカーオプション)も装着することができた
  • トヨタ RAV4:シートアレンジも多彩で片側のみ倒し、確保することができる
  • トヨタ RAV4:リアシートは5:5分割
  • トヨタ RAV4:後期型になり、ソフトトップのモデルが追加された
  • トヨタ RAV4:ヘッドライトやバンパーのデザインが変更された
  • トヨタ RAV4:サンルーフも採用された
  • トヨタ RAV4:ソフトトップのモデルはRAV4のなかでも激レアモデル
  • トヨタ RAV4:ステアリングは3本スポークとなった
  • トヨタ RAV4:ソフトトップはサイドのみ取り外すこともできた
  • トヨタ RAV4:ホイールのデザインも変更された
  • トヨタ RAV4:1994年5月に登場したトヨタ RAV4

時代を先取りした1台

現在、圧倒的な人気を誇るクロスオーバーSUV。その元祖とも言えるのが、1994年に登場した初代トヨタ「RAV4」です。それまでのこのタイプの車両は三菱「パジェロ」やトヨタ「ランドクルーザー」といった本格的なクロスカントリーモデルか、軽自動車のスズキ「ジムニー」しか存在していませんでしたが、1988年にスズキ「エスクード」が、そして1990年にはダイハツ「ロッキー」(ともに初代)といったコンパクトなモデルが登場し、「ライトクロカン」として人気を博していました。

乗用車ライクな乗り心地が人気に

ただエスクードもロッキーもフレームを用いたシャシーに副変速機を備えた4WDと、メカニズム的にはハードなものだったのに対し、RAV4は一般的な乗用車に用いられるモノコックボディを採用していたのが大きな違い。

4WDシステムも前輪駆動をベースとした乗用車ライクなものとなっていた。乗用車から乗り換えても違和感の少ない乗り味と、SUVらしい見晴らしのいいドライビングポジションで瞬く間に人気車種の仲間入りを果たしたのである。

ちなみに当時はカローラ店向けの「RAV4 L」と、オート店向けの「RAV4 J」が用意され、前者はLibertyの頭文字、後者はJoyfulの頭文字を表していたが、装備から価格に至るまで、全く同一の仕様となっていた。

3S-GE型エンジンを搭載するグレードも追加された

そんな初代RAV4、当初は3ドアの4WDのみというラインナップからスタートしたのだが、その人気ぶりから1995年4月にはホイールベースを延長し5ドアとした「RAV4 V(ファイブ)」が追加され。1997年9月のマイナーチェンジ時にはよりライト層に向けた前輪駆動モデルも追加されている。

搭載エンジンはデビュー時には135psを発生させる直列4気筒2Lの3S-FE型のみとなっていたが、1996年8月には165psを発生するスポーツツインカムエンジンである3S-GE型エンジンを搭載するグレードを追加。1998年8月には3S-GE型をVVT-i化して180psまで出力を高めたのも、オンロードユーザーが多かったことを物語っている。

またRAV4には通常のカタログカラーのほか、ボディカラー(腰上と腰下の2色)や内装色などを自分の好きな組みあわせで作り上げることができる「パーソナルセレクション」というオプションが用意されていた。一見すると全塗装をしたカスタムカーかのような組み合わせを選ぶことができたのもトピックだった。

そんなクロスオーバーSUVの元祖とも言える初代RAV4だが、なんと1996年9月にはいち早くニッケル水素バッテリーを搭載し、215kmの航続距離(10・15モード)を誇る電気自動車「RAV4 L EV」をリリースしていたのも特筆すべき点と言え、まさに時代を先取りし、リードした1台であったと言えるだろう。

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