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現役女子大生、ラリーに挑戦! キャロッセチームからトヨタ「ハイラックス」で参戦する羽根田琴選手って、いったいどんな人?

羽根田琴選手は、2001年生まれの23歳。幼少期は全くクルマに興味はなかったという

自動車部の入部が運命を変えた!

フォーラムエイト・ラリージャパン2024のPRイベントとして、開催地である愛知県岡崎市にあるイオンモール岡崎で2024年9月28日(土)~29日(日)に「ラリーミュージアムin岡崎2024」が開催されました。トークショーには、2023年、2024年の全日本ラリー選手権JN3クラスを連覇した山本悠太選手とともに呼ばれたのが、現役女子大生でラリードライバーの羽根田琴選手です。

チーム推薦でキャロッセチームに!

羽根田琴選手は2001年生まれ、現在名古屋にある南山大学の国際教養学部で国際問題・社会問題について学んでいる23歳。幼少期は全くクルマに興味はなかったということだが、大学に入るにあたり、クルマの運転が必要になるだろうと4年前に免許を取得。その際「自宅の軽トラックが運転できなきゃいけないから」とマニュアル免許を取得。「せっかくならかっこいいクルマを」ということで、マツダ「ロードスター(NB型)」を購入。ドライブや買い物に使っている。

大学1年の終わりに名城大学自動車部に入部したことをきっかけに、サーキットに行くようにもなった。ジムカーナ競技をやっているバイト先の先輩から「ジムカーナを見に来てみない?」と声を掛けられ、実際にクルマをぶんぶん振り回しているシーンを見ながら、ドライビングテクニックのスキルを向上できるならサーキット走行にも有効、ということからジムカーナ競技にもNBから乗り換えたNAロードスターで参加をしている。

2年前にはBライセンスを取得。そのジムカーナでお世話になっているチームを通して、CUSCOブランドを展開するキャロッセが若いドライバーを探しているということを知り、チームに推薦をしてもらい見事採用となった。事前に2日間のダートラ場でトヨタ「ハイラックス」を走らせ、土の感じや大きな車両の動きを確認した上でペースノート作りの練習も行って、ラリードライバーとしてのデビューが決まった。

デビュー戦をクラス4位で完走

2024年7月に開催されたXCRスプリントカップ北海道の第3戦「ARKラリーカムイ」がそのデビュー戦だ。クスコレーシングのハイラックス(CUSCO TOYO TIRES HILUX)で、コ・ドライバーにベテラン加勢直毅選手とコンビを組んで参戦し、クラス4位で完走した。

その後は藤田めぐみ選手との女性ペアでXCRの第4戦「RALLY HOKKAIDO」、そして第5戦「RALLY EAST-IBURI 2024」とここまで3戦に参戦。さらにXCRスプリントカップ北海道第6戦(最終戦)となる「とかち2024(10月12日~13日)」に参戦予定だ。

実戦でハイラックスを走らせているが、次のようにコメントする。

「車幅は広いし、前も見えないし、どこをどう走っているか把握しきれていないし、ロードスターと違って動きがワンテンポ遅れるし、ギャップが大きすぎますね。(コ・ドライバーを乗せていることも)人の命を預かっているという緊張感もあります。チームには来年も走りたいってお願いはしています。ただ、私も来年某自動車系企業に就職することもあってどうなるかはわかっていません。ただこれからもラリーを楽しんでいけるようにしたいですし、機会があればターマックでも走ってみたいと思います」

ラリー界の新星、今後の活躍に期待したい。

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