101色の塗装の中からセレクト可能
コンチネンタルGTCではステッチパターンがトノカバーにも施され、セブンボウファブリックルーフを下げた際に見えるデザインになっている。さらに、マリナーシリーズの新しい標準装備として、フロントシートには(フライングスパーではリアシートにも)姿勢調整機能とシートオートクライメイトシステムを備えたウェルネスシートが搭載され、疲労を最小限に抑え、唯一無二のリラクゼーションと車内快適性を提供する。
マリナーのデザインテーマは、スタイリッシュで独自のグラフィックが特徴のドライバー用LEDインストゥルメントパネルにも引き継がれている。ベントレーの象徴ともなったローテーションディスプレイ、スポーツペダル、デュオトーンの3本スポークヒーテッドステアリングホイールがさらにラグジュアリーな雰囲気を引き立てる。
すべてのマリナーモデルには、ツーリングスペック、カラースペック、アニメーション付きウェルカムランプ、ムードライティング、マリナーオーバーレイ付きグランドブラックベニヤが装備される。グランドブラックに代えて、ほかのベニヤを追加料金なしで選択することも可能だ。
また、すべてのマリナーモデルにおいて、ベントレーの過去の色を含めた101色の塗装の中から選択することができる。さらに、特注のペイントマッチングも利用可能。インテリアには、15種類のメインのレザーカラー、11種類の副色、6種類のアクセントカラーが用意され、無限のカラーバリエーションが楽しめる。
マリナーはオーダーメイドのレザーカラーを選択することができ、選択肢をさらに広げることが可能だ。レザーのほかに、8種類のウッドベニヤオプションと3種類のテクニカルフィニッシュが用意されており、これらはシングルまたはデュアルフィニッシュとして利用可能で、インテリアのレザーや外装のペイントカラーに合わせてペイントマッチングすることもできる。
AMWノミカタ
ベントレーは、これまでもデリバティブと呼ばれるパッケージオプションには最上位に位置する「マリナー」が存在する。通常モデルにはないデザインを多数採用することで、ベントレーのなかでもひときわその存在感を放っていた。今回通常モデルとマリナーを区別する一番わかりやすい装備は、新しく採用されたフローティングダイヤモンドのラジエターグリルだろう。
これまでもマリナーモデルには同じく黒いダブルダイヤモンドのグリルが付いていたが、デザインがさらにエレガントに昇華した印象だ。また、テールランプが通常モデルのシルバーでなくレッドが採用されていることも見分けるポイントである。こちらのほうがベントレーらしいと感じる人も多いのではないだろうか。
先代ではV8モデルとW12モデルが存在し、スポーティな「S」、「スピード」、快適性を重視した「A」、「アズール」、ラグジュアリーな「マリナー」といった多彩なデリバティブが存在した。今後、新型モデルにどのようなデリバティブの展開があるか楽しみである。