気鋭のマフラーメーカー、ロッソモデロのスイスポ用マフラーを徹底解説
スズキ「スイフトスポーツ」オーナーにとってお馴染みといってもいいロッソモデロ(ROSSO MODELLO)。美しい発色を可能にしたチタンテールを武器に、高性能マフラーを手頃な価格で送り出している人気メーカーです。2024年で29周年を迎えた気鋭のマフラーメーカーにクローズアップします。
先代スイフトスポーツで不動の人気を確立
2010年1月、東京オートサロンの会場でひときわ目を惹くマフラーを装着していたデモカーがあった。MH23S型スズキ「ワゴンRスティングレー」に左右6本出しを装着。そしてどのテールも、チタンの焼き色が異なっている。ロッソモデロ(ROSSO MODELLO)が初めて表舞台に登場した瞬間である。しかしながら、その歴史は1995年から始まっていた。
鈑金や溶接技術に長けたファクトリーとして活動していたところ、その加工技術と充実した設備を見込まれ有名メーカーのOEM製造をスタートしたのがマフラーメーカーとしての礎。その後、OEM製造を続けながら、パイプの曲げや溶接の技術を高め、ネットオークションでCE1型ホンダ「アコードワゴン」用オリジナルマフラーを初めて出品、そして初めて売れた。そのときの感動が、ロッソモデロ誕生の原動力となった。
OEM製造と自社オリジナルマフラーの製造を並行して行うなか、大きな転換点となったのが2010年。上述の東京オートサロンである。ロッソモデロの象徴でもあるチタンテールの表現は、瞬く間にファンを獲得。ZN6型トヨタ「86」やホンダ「S660」などスポーツ系ユーザーの支持を得て、先代のZC32S型スズキ「スイフトスポーツ」でその人気は不動のものとなった。
もちろん見た目がいいだけではそこまでの支持を得ることはできない。レスポンスを落とさず、そして心地いいサウンドを響かせる。マフラーとして求められることを地道に叶えた結果が、現在のロッソモデロを形作っているのだ。
チタンのテールが美しいフラッグシップモデル
マフラーメーカーとして29周年を迎えたロッソモデロの旗艦アイテムとなるのが「コルバッソ(COLBASSO)」シリーズだ。これまでマフラーを作ってきた経験が、性能の裏付けとなっているハイパフォーマンスモデルで、すべてJQR認証品という高い安心感も得ることができる。まさにロッソモデロを体現している逸品といっても過言ではない。
スイフトスポーツ用に目を向けてみても、ロッソモデロの流儀は貫かれている。例えば、左右に振り分け後のパイプレイアウトを等長とし、可能な限り排圧を均一化していたり、ロッソモデロらしいエキゾーストサウンドにこだわったコンパクトなサイレンサーを採用しているところなど。さらには純正比-20%の軽量化や3.1psのパワーアップを実現しているところも魅力となっている。
ロッソモデロの象徴ともいえるチタンテールをバンパーホールからチラ見せする色っぽさも見逃せないのだ。