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再びアバルト「124スパイダー」を購入! 理由はマツダ「ロードスター」のパワー不足!? むしろ「広島製」だから心強い【KEEP ON RACING】

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TEXT: 太田哲也(OTA Tetsuya)  PHOTO: TEZZO

  • アバルト124スパイダーセレブリティパッケージのインテリア
  • TEZZO バレルンガ 本革シフトブーツ for アバルト124スパイダーMT車:1万5400円(消費税込)
  • TEZZO STYLE ドライカーボンエアコンカバー for アバルト124スパイダー:2万6400円(消費税込)
  • TEZZO リアルカーボンミラーケースver.2(純正カバー交換品)for アバルト124スパイダー:6万9575円(消費税込)
  • 124スパイダーコンプリートパッケージは、車両本体以外に231万6000円(消費税込)が必要
  • 日常からワイディング、そしてサーキット走行まで、様々なロケーションでロングテストを行い、車高調は開発された
  • 最初の124スパイダーは、公道向けに「LXY」仕様を開発し、その後、サーキットを重視した「RT-1」にモデファイ
  • 最初の124スパイダーは、公道向けに「LXY」仕様を開発し、その後、サーキットを重視した「RT-1」にモデファイ
  • TEZZO RT1 6点式ロールバー for アバルト124スパイダー:36万3000円
  • TEZZO カーボンエアインテークシステム for アバルト124スパイダー:5万5000円(消費税込)
  • 重量配分をよくするために重量物があるバッテリーをリアトランクに移設するキット

アバルト124スパイダー再登場! 再購入の理由と新たな魅力

TEZZOですでにパーツ開発を終え、すでに手放してしまったアバルト「124スパイダー」ですが、再び手に入れた(それも新車価格よりも高い値段で)そうです。いまさらどうして124スパイダーなのか、太田さんに語ってもらいました。

マツダ・ロードスターのパワー不足の悩み

2017年1月に日本で発売された当時、すぐにアバルト「124スパイダー」をTEZZOのデモカーとして導入した。公道向けに「LXY」仕様を開発し、その後、サーキットを重視した「RT-1」にモデファイして役割が終わり手放した。しかし時が立ち、再びアバルト124スパイダーを導入することに。なぜ生産終了後のこのタイミングで、再び手に入れたのか、その動機を追った。

現在、僕はマツダ・ロードスターNR Aでサーキットに毎週のように通っている。選手仲間と一緒に走って走り方を比べ、走行後にロガーデータで走りを分析する楽しさは格別だ。

しかし130psのNA(自然吸器))1.5Lエンジンは単独走行の際には物足りなさを感じる。もっとパワーがあればもっと楽しいよなぁ。テクニカルコースの筑波サーキットならまだしも、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイのようなストレート長があるサーキットに行くと、他の車種に直線でバンバン抜かれてしまって悔しい。

ターボモデルを出してくれないかなぁ〜、自分でターボをつけちゃうかなぁ〜と考えるうちに、天の声が聞こえてきた。「そうだ、アバルト124スパイダーがあるじゃないか!」

アバルト124スパイダーの魅力とは

アバルト124スパイダーは、アバルトとマツダがコラボして生まれた奇跡の1台。ベースはNDロードスターだけど、170psのパワフルなアバルト製ターボエンジンが搭載され、まったく別の走りとフィーリングが味わえる。

イタリア車好きからは、「広島製」と揶揄されることもあったが、イタリア車の現状を知ると、それも安心材料だ。例えばランチア「デルタ」やアルファ ロメオ「アルファ ブレラ」などの生産数が極端に少ないモデルはそれなりに壊れて(それは許容できる)、でもメーカーからのパーツ供給が続かないと不動車となってしまうリスクがある(それは困る)。

その点アバルト124スパイダーは、生産数の多いアバルト「500/595」用のエンジンパーツを流用できる可能性が高く、その他の機能パーツもNDロードスターと共用が多いため、長く乗れるはずだ。

またマツダ ロードスターと同様に、シンプルな横滑り防止装置のみで、最近のスーパースポーツにありがちなお節介な電子制御がなく、ピュアな点がうれしい。FRの楽しさを純粋に味わえるこんな小型オープン2シーターは、もう出てこないかもしれない。たぶん一生ものだろう。

運命の1台をゲット!

探し始めてみたところ、なんと走行距離2000kmの新車同様のアバルト124スパイダーを発見。色は情熱的な赤。まさに運命の出会いだ。しかし問題は価格で生産中止後に相場が上がり、新車よりも高価になっていた。とは言え、この機会を残すとさらに値上がりする可能性もあるので、えい、即決だ。

ということで現在は無事に納車された。TEZZOでの開発車両としての役目はすでに終わっているので、新しいテーマが必要だ。次回はこの124スパイダーで何をするのか、その予定をお伝えしよう。

■太田哲也さんのコラムはこちら
KEEP ON RACING
https://www.keep-on-racing.com/

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  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 1959年11月6日生まれ。モータージャーナリスト/元プロフェッショナルレーシングドライバー。1986年から当時のトップ・フォーミュラであったF3000やグラチャンに6シーズン出場。マツダのワークスドライバーにも抜擢され、プロトタイプカーのグループCカーによる国内レース出場及び海外テストを担当。ル・マン総合優勝車となるマツダ787Bなどをドライブした経験も持つ。その後GTレースに転向し、イタリアのフェラーリ準ワークスなどから4年連続でル・マン24時間レースにフェラーリF40GTEで出場。同時期に全日本GT選手権などでもフェラーリF40やF355で優勝するなど「日本一のフェラーリ遣い」の異名を取った。50代からは実業家にも転身、チューニング・ブランド「TEZZO」をプロデュース。著書『クラッシュ〜絶望を希望に変える瞬間』『リバース〜クラッシュ2魂の戻る場所』(共に幻冬舎)はベストセラーとなり映画化もされた。2024年度カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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