オーストラリアとアメリカでは言葉もけっこう違っている
余談だが、アメリカとオーストラリアでは違うことがいくつかある。アメリカで舗装路は「paved(ペイブド)」だが、オーストラリアでは「sealed(シールド)」、未舗装路は「unsealed(アンシールド)」という。キャンプ場の外部電源は、アメリカでは「hook up(フックアップ)」、オーストラリアでは「powered(パワード)」だ。
また、ビールを注文するときに、アメリカでは大ジョッキが「pint(パイント)」、中ジョッキが「half pint(ハーフパイント)」だが、オーストラリアの中ジョッキは「schooner(スクーナー)」という。ちなみにスクーナーはハーフパイントよりも少し量が多い。アメリカや日本でいうブラックコーヒーは、「long black(ロングブラック)」と呼ぶ。では「short black(ショートブラック)」は何かというとエスプレッソを指す。トイレの使用中、アメリカは「occupied」、
旅行をしていて一番いいのは、オーストラリアではチップがないこと。アメリカでは20%以上もチップを要求されることが珍しくない。あれは本当に悪い習慣だと、つくづく感じた。
大自然の中ではカンガルーバーも必須の実用アイテム
6月17日午後1時、ダーウィンを出発。スチュアートハイウェイを一路、東に向かう。路面もよく、快適なドライブだ。制限時速は130km/hだが、リズさんとの約束を守り、110km/hで巡航する。実際、120km/hを超えると車体に揺れが発生する。安全に走行するには、110km/hがいいようだ。
なお、110km/hの巡行で、燃費は7km/Lだった。ディーゼルの価格は、約200円/Lで、ガソリンより少し高い。距離を走るので、燃料代もバカにならない。その点でも3人で旅行をするのは経済的だ。
ハイウェイといっても自動車専用道ではなく、料金も無料。道路の両脇では野焼きをしていいて、ときには道路のすぐ横まで火が迫っている箇所もあった。道路脇にはクルマにはねられたカンガルーの死体があり、そこに鳥が群がっている。クルマのフロントにつけるプロテクターをカンガルーバーと呼ぶが、まさにそれが必要だ。
道路脇の標識で気になったのが「flood way」。これが頻出する。今は乾季だから道路があるが、これが雨季には完全に冠水するという。どのクルマにもついているインテークは、水がボンネットの高さになっても走行するために必要なのだ。
しかも、地域によっては冠水どころではなく、2~3月には3mもの水の底になるという。こんなにだだっ広い大地が水底になるとはにわかに信じられないが、それほどに自然の力は凄まじいのだ。
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