サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

【5分で解説】ロータス第3のEV「エメヤ」とはいったい…もはやスーパーカーより速い0-100キロ加速のGTカーは約1635万円から

ロータス エメヤ:ボディは全長5139mm×全幅2005mm(ドアミラーを除く)×全高1459mm/1464mm(21インチホイール装着車)と大柄なハッチバックスタイル。堂々たる体躯に相応しいパフォーマンスと快適性を備えている

エレクトリックハイパーGTのエメヤが間もなくデリバリー開始

続けざまに新たなBEVを発表するロータス。その最新モデルが、2023年に発表されたエレクトリックハイパーGTの「エメヤ」です。すでに生産が開始された同モデルの日本ユーザーへの納車は、2024年末に開始される見込みとなっています。オールエレクトリックメーカーへと変貌中であるロータスの最新モデルに迫ります。

BEVの第3モデルとしてエメヤが登場

ロータスは2023年にニューヨークで発表した新型BEV(電気自動車)「エメヤ」を2024年8月に日本で披露し、国内でのデリバリーを2024年末から開始することを発表した。間もなく日本の路上を走り出す、ロータスの最新BEVに触れてみよう。

このエメヤは、ロータスにとって3台目となるBEV。「2028年までにオールエレクトリックのラグジュアリーブランドになる」というロータスが掲げるビジョンを実現するうえで重要なモデルといえる。最初の「エヴァイヤ」はエレクトリックハイパースポーツカーであると同時に試金石といえる限定モデルだった。

そしてカタログモデルとして登場したのが、エレクトリックハイパーSUVの「エレトレ」。その凄まじいパフォーマンスには多くに人が驚愕した。その一方で、これからのラグジュアリーブランドにおいてSUVというジャンルは無視できないが、従来のロータスらしからぬSUVに違和感を覚えた人が多かったのも事実だ。そんななか、ロータス製BEVの第3のモデルとして登場したのが、このエレクトリックハイパーGTのエメヤというわけだ。

エメヤRの0-100km/h加速は2.8秒

注目すべき点は、サーキットで磨き上げてきたロータスの強みであるエアロダイナミクスにインスパイアされたモデルであること。「軽量スポーツカー」ではないもの、サーキットなどの過酷な走行条件下でも優れたパフォーマンスを発揮するロータスらしさをベースに、日常での使いやすさを備えていることだ。つまり、ロータスが得意とするスポーツカーレベルのパフォーマンスと、最新のテクノロジーを結集することでBEVの新たなベンチマークを目指したという1台に仕立てられている。

そんなエメヤのボディサイズは全長5139mm×全幅2005mm(ドアミラーを除く)×全高1459mm(20インチホイール装着車)。堂々とした体躯でありながら、アクティブ・エアロダイナミクス性能によってCd値は0.21、さらに150kgを超えるダウンフォースを実現している。

これにエメヤは最高出力612ps、エメヤRは918psを発生するデュアルモーターを組み合わせ、エメヤRの0-100km/h加速は2.8秒以下というパフォーマンスを発揮する。また、レンジ/ツアー/スポーツ/インディビジュアル/トラックという5つの走行モードを装備しており、ドライバーは車高、エアサスペンションの硬さ、加速レスポンスなどをコントロールでき、シーンに応じてパフォーマンス重視、快適性重視と使い分けが可能。これらによってサーキットからロングドライブまで、あらゆるシーンで優れたパフォーマンスを発揮できるBEVとなっている。

サーキットからロングドライブまで万能型

「世界トップレベルのエンジニアリングにより実現したエメヤは、日常使いできるスポーツカーです。ダイナミックなハンドリングと快適な乗り心地はもちろんのこと、車内スペースも広く、ステアリングを握るのが本当にエキサイティングなEV車なのです」

と語るのは、ロータス アトリビュート・アンド・プロダクト・インテグリティ担当ディレクターのギャヴァン・カーショウ氏。

その言葉通り、エメヤは究極のツーリングパートナーという性格も併せ持つ。わかりやすいところでいえば積載能力。ボディ形状は5ドアのハッチバックタイプで、リアゲートを開くと426L(4シーター仕様)〜509L(5シーター仕様)の広々としたラゲッジスペースが姿を現す。後席収納時には1388L(5シーター仕様)まで拡大可能で、フロントにも34Lの荷室が用意されており、旅行の荷物は後部トランクへ、ちょっとした手荷物などはフロントに収めることができる。

クルマとドライバーを繋ぐインターフェイスには最新の方法を選択。たとえば、電話の着信があるとダッシュボードのエレメントがパルスを発してドライバーに知らせ、充電時にはフローティング・ダッシュボードのアンビエント照明がグリーンに変化するなど、アンビエント照明機能を使うことで直感的なコミュニケーションが可能となっている。

もちろんBEVとしての実用性にも抜かりはない。400kW(600A対応)のDC急速充電器を使えば、わずか14分で10%から80%まで充電することができるという。1充電あたりの走行距離(WLTP複合モード)は、エメヤおよびエメヤSが500~610km、エメヤRが435~485kmとなっている。

ラインアップはエントリーモデル「エメヤ」のほか、装備を充実させた「エメヤS」、フラッグシップモデル「エメヤR」の3グレードを展開。車両本体価格はそれぞれ、エメヤが1634万6000円(消費税込)、エメヤSが1793万円(消費税込)、エメヤRが2268万2000円(消費税込)。ロータスが目指す「オールエレクトリックのラグジュアリーブランド」を体現するモデルといえる1台となっている。

モバイルバージョンを終了