モデューロ30周年を祝う特別なイベント
モデューロといえば、派手な見た目ではなく実用性、機能性重視のエアロパーツで知られています。そんなモデューロブランドが誕生して2024年で30周年を迎え、「Modulo 30th Anniversaryスペシャルトークショー」が青山のホンダ本社で開催されました。土屋圭市氏を迎えた記念イベントの模様と、モデューロの「実効空力」の最先端をお伝えします。
2008年登場の3代目シビックタイプRで「実効空力」を提唱
2024年9月29日、東京・青山にあるホンダウェルカムプラザ青山にて、「Modulo 30th Anniversaryスペシャルトークショー」が開催された。屋外には、初代「NSX」、「S2000」。ショールーム内には3代目「シビックタイプR」そして最新モデルの「ヴェゼル」、「シビック」と、モデューロパーツを装着したカスタムカーが勢揃いした。
モデューロ(Modulo)とは、ホンダの純正アクセサリーを製造・販売しているホンダアクセスが展開しているカスタマイズブランドのこと。これまで「モデューロX」というコンプリートカーを販売し、人気を博している。
モデューロは1994年に「ビガー」用のホンダ純正ホイールブランドして誕生し、2024年でちょうど30年を迎えた。今回はこれを記念してスペシャルトークショーが開催された。
トークショーに登場したのは、モデューロ開発アドバイサーの土屋圭市氏をはじめ、元モデューロ開発統括だった福田正剛氏、そしてモデューロ最新のパーツである新型シビックのテールゲートスポイラーの開発者である山﨑純平氏という豪華なメンバーだ。土屋圭市氏が登壇するということで、開店時から並んだファンもいたそうだ。
1994年にホンダ純正ホイールとして誕生したモデューロは、1995年の車両法の規制緩和後、1996年に「プレリュード」用インチアップホイール、スポーツ用サペンション、そして空力を意識したエアロパーツを開発。1999年にはホイールに加えて、スポーツサスペンション、エアロパーツでもモデューロブランドによる展開を開始する。
2008年に登場した「シビックタイプR」用に開発されたエアロパーツで、現在のモデューロのエアロパーツの特徴である「実効空力」を提唱。また、開発アドバイザーの土屋圭市氏が開発に関与したモデルでもある。
モデューロのエアロパーツで重要なキーワードとなる「実効空力」とは、リフトバランスを整え、4つのタイヤを使いきることを目指すこと。日常の速度域でも体感できる空力効果のことで路面に吸い付くような安定感を生み、誰がどんな道で乗っても安心して気持ちよく操れる、FUNな走りをもたらすものだ。
この「実効空力」を発揮するエアロパーツ。そしてしなやかな乗り味を目指したサスペンションシステムを採用したコンプリートカー、「モデューロX」を2013年から展開。モデューロXの記念すべき第1号車が初代「N-BOX」というのも、どんなモデルでも実効空力は効果があるという開発陣の自信の表れだと言える。