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昭和色が強い三菱「ギャランGTO GSR」をプラモ感覚でモディファイ! いざとなればすぐに純正に戻せる仕様に、旧車愛が伝わってきます

昭和色が強い三菱「ギャランGTO GSR」をプラモ感覚でモディファイ! いざとなればすぐに純正に戻せる仕様に、旧車愛が伝わってきます

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 三菱 ギャランGTO GSR:ボディカラーは純正オレンジを採用
  • 三菱 ギャランGTO GSR:ルーフのラインはリアに向かって緩やかに下降してテールエンドでスパッと断ち落とされるスタイルがカッコいい
  • 三菱 ギャランGTO GSR:サスペンションはフロントがワンオフ車高調。リアは秘密の加工でローダウンさせている
  • 三菱 ギャランGTO GSR:4輪にリベット留めのオーバーフェンダーが純正で装着されていた。K嶋さんの愛車が装着するオーバーフェンダーは純正よりも圧倒的な出幅のサバンナワークスオーバーフェンダーだ
  • 三菱 ギャランGTO GSR:オーバーフェンダーやスポイラーを外せば純正スタイルに戻せるように作られている
  • 三菱 ギャランGTO GSR:ホイールはSSRマークIIを履かせて、ディスクのみボディ同色にしている
  • 三菱 ギャランGTO GSR:よりテールの跳ね上げを強調させるようにリアスポイラーを追加している
  • 三菱 ギャランGTO GSR:エンジンもかなりイジっているが、これについてはナイショとのことだ
  • 三菱 ギャランGTO GSR:ウナス製ミュージックホーンの8連ラッパを装着
  • 三菱 ギャランGTO GSR:ソレックスキャブはφ44をセット
  • 三菱 ギャランGTO GSR:スイッチ類は純正のままだが時計などを取り外し、そこにラムコ製の水温計と燃圧計をセットして万が一のトラブルに備えている
  • 三菱 ギャランGTO GSR:インテリアは「フライトコクピット」と呼ばれるインパネが特徴。ステアリングは定番のモモφ28に交換していた
  • 三菱 ギャランGTO GSR:ダッシュボードにさりげなく置かれたキャビン85と雑誌『BOMB(ボム)』が昭和オヤジに突き刺さる
  • 三菱 ギャランGTO GSR:いわゆる街道レーサー仕様だが、オリジナルのGTOらしさを残している点がK嶋さんのこだわり
  • 三菱 ギャランGTO GSR:オーバーフェンダーで武装したスパルタン仕様

三菱が生んだ本格スポーツクーペ

東京都在住のK嶋さんは、三菱「ギャランGTO GSR」の魅力に惹かれてしまったひとり。当時のライバル車トヨタ「セリカ」と比べても10分の1の生産台数しかなかったGTOは、今となってはとても希少なスポーツクーペです。K嶋さんは、そんな貴重なモデルをベースに他人と被らない仕様としてモディファイを楽しんでいます。

さらなるポテンシャルを与えることに成功

1969年に開催された東京モーターショーで三菱のブースに「GTX-1」と呼ばれるスポーツクーペが展示された。これが世に初めて登場した「ギャランGTO」のプロトタイプとして参考出品されたモデルだった。ギャランGTOが正式にデビューしたのは、その翌年の1970年11月である。ボディは「ギャラン ハードトップ」をベースに2ドアクーペモデルのファストバックスタイルとして登場。テールが跳ね上がったダックテールを備えたことで、「ヒップアップクーペ」とも呼ばれた。

エンジンは初代モデルが4気筒1600ccソレックスのダブルチョークを備えた125psの4G32型サターンエンジンを搭載。三菱の乗用車では最初のDOHCモデルとしても話題となった。1973年のマイナーチェンジでは2000ccの4G52型アストロンエンジンを搭載してGTO 2000へと進化。

さらに、1975年式にはフラッグシップモデル「GSR」に2バレルキャブを2基搭載した2000ccの4G52型4気筒エンジン搭載モデルが登場。最高出力125psを発揮し、最高速度は190km/hに達した。0-400m加速も16.5秒で駆け抜け、ハイポテンシャルを謳い文句に、GTOの名を歴史に刻み込んだ。

オリジナルらしさを残しつつリメイク

東京都在住のK嶋さんは、そんなギャランGTO GSRの魅力に惹かれてしまったひとり。購入したのは今から10年ほど前で、鋭角的なボンネット先端のラインの下に当時アメリカで人気が高かったポンティアック「グランプリ」に似せたマスク、ボンネット上にはエアスクープを装着させたGTOならではのカッコよさに魅せられてしまったと話す。

クルマをイジることが大好きなK嶋さんは、ギャランGTO GSRを昭和らしくリメイク。その感覚は昭和生まれが幼少期にプラモデルを作って楽しんでいたように、オーバーフェンダー、グリルレス、レーシングスポイラーなどのパーツを追加したモディファイを楽しむ。

いわゆる街道レーサー仕様だが、オリジナルのGTOらしさを残している点がK嶋さんのこだわり。それを示すように、ボディカラーは純正オレンジを採用。ボンネットはFRP製に交換しているが、お気に入りのエアスクープはしっかり移植している。

エンジンもかなりイジっているが、これについては企業秘密。マフラーは湘南サンクルーズ製で、ソレックスキャブはφ44をセット。それ以外にエンジンルームには知る人ぞ知るウナス製ミュージックホーンの8連ラッパを装着。ちなみに曲は「結婚行進曲」を奏でるように作り込んでいる。

純正スタイルに戻せるようにカスタム

インテリアのインパネは、ドライバー側に反る形のオーバーヘッドコンソールを採用。スイッチ類は純正のままだが時計などを取り外し、そこにラムコ製の水温計と燃圧計をセットして万が一のトラブルに備えている。また、純正シートの傷みが激しかったので、1990年代に流行ったブリッドのセミバケットシートに交換。おそらくブリックスだと思われる。

このカスタムスタイル、よく見るとオーバーフェンダーやスポイラーを外せば純正スタイルに戻せるように作られている。やりすぎることなく当時感を楽しみつつ、再び純正ストックに戻せるスタイルがK嶋さんのこだわりといえる。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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