クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 65万円で手に入れたホンダ「ライフピックアップ」…生産台数1000台ほどの貴重モデルは「乗る、触る、眺める」を満たす1台でした
CLASSIC
share:

65万円で手に入れたホンダ「ライフピックアップ」…生産台数1000台ほどの貴重モデルは「乗る、触る、眺める」を満たす1台でした

投稿日:

TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • ホンダ ライフピックアップ:古いクルマはシンプルな構造なので、自分で直したりイジッたりするのに最適だ
  • ホンダ ライフピックアップ:荷台が低いので積み込みもラク。普段はバイクを積んでいるという
  • ホンダ ライフピックアップ:PA型ライフピックアップは、1973年8月に登場し1974年10月に生産終了した
  • ホンダ ライフピックアップ:希少なピックアップモデルは生産台数1000台ちょっと、現存している数は200台を切るとも言われている
  • ホンダ ライフピックアップ:荷台が低いので積み込みもラク。普段はバイクを積んでいるという
  • ホンダ ライフピックアップ:基本的に外観も内装もオリジナル状態をキープしている
  • ホンダ ライフピックアップ:レトロでクラシカルなホイールを装着
  • ホンダ ライフピックアップ:マフラーのテールにはバイク用スーパートラップを装着している
  • ホンダ ライフピックアップ:このクルマを通じて「乗る、触る、眺める」の3つの楽しみを満喫しているとオーナーの岡本祥太さんは話す
  • ホンダ ライフピックアップ:シートはタータンチェックのかわいい柄に張り替えている。アイビートラッドデザインという

総生産台数が1000台少々とされる希少車を発見

ホンダ「S800」を所有するホンダ党の岡本祥太さんが旧車乗りの仲間から良い出物があると薦められたのが「ライフピックアップ」です。バンとは違う珍しいスタイルが気に入って購入し、現在はエスハチとライフピックアップを交互に愛犬と一緒のドライブを楽しんでいます。

65万円で即購入!

ホンダ「ライフピックアップ」は、1972年に発売されたワンボックスタイプのVA型「ステップバン」をベースに翌年「PA型」として登場した。ホンダはすでに「TN」シリーズという後輪駆動の軽トラックが存在していたが、こちらはベースのステップバンがFFレイアウトのため、荷台を低くフラット化できて荷物の積み下ろしが楽なことから配達用トラックとしても活躍した。

PA型ライフピックアップは、1973年8月に登場し1974年10月に生産終了。たった1年弱の生産期間ということで、世に送り出された台数は1000台程度。そして、現存数はサブロク乗りの間では200台程度と言われている。

根っからのホンダ党の岡本祥太さんは、そんな貴重なライフピックアップを旧車乗りの仲間から薦められ8年前に購入。岡本さんは以前からバイクを積むためのトラックを探していて、どうせ乗るならお洒落な旧車が良いと仲間に話していた。そんななかオリジナル度が高いライフピックアップの現車を発見し、低床で使いやすいことや見た目も可愛くてお洒落な点など気に入って即購入。当時の購入金額は65万円。今は少し高くなっているらしいが、当時のサブロク相場で考えれば妥当だったという。

「実用性を兼ね備えて購入したライフピックアップは思っていた以上に乗りやすく、また荷物の運搬にも使えて便利です。おまけに何かトラブルが発生しても自分で何とか修理できる点も魅力的です」

と岡本さんは話す。

若者からもライフピックアップに注目が集まっている

岡本さんは「乗る、触る、眺める」という3つの要素を愛車に求めていると話す。アナログでシンプルな構造のライフピックアップは乗ることやイジることの楽しみがあり、そのユニークなルックスは眺めても楽しく、荷台にバイクを積むとそれだけで絵になる満足感が得られるという。

基本的に外観も内装もオリジナルのままだが、見える箇所のパーツ交換ではタータンチェックのアイビートラッドシート地と、使い古された味わいが魅力のウッドステアリング、マフラーのテールにはバイク用スーパートラップを装着している。見えない部分では、バイク搭載に伴いパワーとトルクが欲しかったので、エンジンもチューニング済みということだった。

ライフピックアップの魅力は、旧車だが堅牢な作りと、旧車のわりにリーズナブルなので遊べる点にある。そして、このザ・昭和テイストは今どきのクルマにはない魅力的な要素である。サブロク仲間のあいだでは若者がこのクルマに注目し、乗るケースが多くなっているとか。これはクルマを愛するわれわれにとっても本当に喜ばしいことだと思う。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

すべて表示
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS