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軽カーで本気レースの「東北660選手権」第3戦はチャンピオン争いで白熱の展開! 全クラスのレース模様をレポートします

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 21号車
  • 決勝はアベ選手がマシントラブルで脱落したものの、ほかの3台は最後の最後までテール・トゥ・ノーズでバトル。大塚選手は今シーズン2勝目だ
  • 5クラス第3位の996号車 ヨシダケンジ選手
  • 5クラス準優勝の666号車 大和田一輝選手
  • 5クラス優勝の204号車 フジムラヨシト選手
  • 5クラスの表彰式
  • 4クラス3位の67号車 鈴木 茂選手
  • 4クラス準優勝の168号車 高杉俊太郎選手
  • 4クラス優勝の114号車 阿部優翔選手
  • 4クラスの表彰式
  • 3クラス3位の86号車 竹中康平選手
  • 3クラス準優勝の163号車 小林光司選手
  • 3クラス優勝の2号車 中田一平選手
  • 3クラスの表彰式
  • 2クラス3位の919号車 茂木勇輝選手
  • 2クラス準優勝の200号車 石川颯人選手
  • 2クラス優勝の61号車 高橋康平選手
  • 2クラスの表彰式
  • 1クラス3位の466号車 鈴木律幸選手
  • 1クラス準優勝の90号車 新関 透選手
  • 1クラス優勝の21号車 大塚 猛選手
  • 1クラスの表彰式
  • 今回は東北660ターボGPと併催。国際サーキットであるスポーツランドSUGOを、軽自動車だけで占有できるチャンスはかなり貴重だ
  • 総合のポールポジションは新関選手。それに続くのは1クラスのアベ選手と鈴木選手。4番手には2クラスのシリーズランキング2位である茂木選手が並ぶ
  • コンソレーションレースの表彰式
  • セラメタ賞として強化クラッチの半額券がじゃんけん大会で5名にプレゼントされた
  • 東北660ターボGPに参加している舟山康選手から、自身でレストアしたGショックが5名にプレゼントされた
  • 軽量パーツが贈呈されるハートビート賞は3クラスで準優勝の小林光司選手。今回が記念すべき東北660選手権で初めての表彰台だった
  • 決勝はドライとウエットが入り混じる難しいコンディション。ラインを外すと挙動が乱れやすく抜きどころはいつも以上に少なかった

天候に翻弄されつつも各クラスで熱いバトルが展開

2024年8月25日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催された軽自動車レース「東北660選手権」の第3戦。シリーズは早くも今回を含め残り2戦となり、チャンピオン争いがますます熾烈になってきました。予選と決勝の模様をクラスごとにレポートします。

1クラス:21号車大塚選手がジャンプアップで勝利

今回は走行枠を2つに分けた予選の最中に天候が急変したことを受け、安全に決勝レースが行えるよう朝の練習走行を予備予選と位置付けた。

1クラスはエンジンブローからの復帰を遂げた90号車 新関 透選手がポールで、2番手は11号車 アベ選手、3番手にECUノーマルの466号車 鈴木律幸選手が続く。直線の長いSUGOではECU書き換えによるパワーアップ、そしてレブリミット変更が非常に有効であると思われたが、ギヤ比との相性もいいのか2連勝を狙えるポジションに付けた。

しかし決勝は総合9番手から21号車 大塚 猛選手がジャンプアップ、アベ選手/鈴木選手/新関選手と熾烈なトップ争いを繰り広げる展開に。最後の最後までもつれる展開と思われたが、中盤でアベ選手がハブベアリングの破損でタイヤが外れ、コースアウトしマシンを止めリタイヤを喫する。

決勝レースの様子

いっぽう鈴木選手はパワーに勝る新関選手と大塚選手を抜くまでには至らず、無理に仕掛けることなく後方から2台の隙を虎視眈々と狙う。最終的には大塚選手が新関選手をオーバーテイクしトップでチェッカー。第2戦のリタイヤでシリーズ争いから脱落と思われたが、第1戦と今回の優勝でランキングは鈴木選手に次ぐ2位だ。

2クラス:2024年シーズン初参戦の61号車 高橋選手が優勝

2クラスは開幕から連勝中の200号車 石川颯人選手が予選8番手に沈み、ランキング2位で今回こそ優勝を狙う919号車 茂木勇輝選手がポール。2番手には今回からステップアップした108号車 西沢拓馬選手が入る。初めてのハイグリップタイヤに戸惑いもあったようだが、しっかりと結果を出すのはさすが3クラスの上位ランカーだ。

そして決勝は表彰台の常連で優勝の経験も豊富ながら、今シーズン初参戦の61号車 高橋康平選手が6番手から優勝という大金星。石川選手は2位で茂木選手は3位でフィニッシュし、ランキングに大きな動きはなかった。

3クラス:年間ランキング上位が安定した強さを披露

3クラスは冒頭で書いたコンディション急変のため、ポールポジションが509号車 佐藤一帆選手で2番手が204号車 千吉良伶選手、3番手に463号車 村上征也選手とフレッシュな顔ぶれが並ぶことに。とはいえ最激戦区の上位ランカーたちはさすがの実力で、最終的にはランキング2位の2号車 中田一平選手が優勝を飾る。2位は163号車 小林光司選手が記念すべき初めての表彰台に、3位にはランキング首位の86号車 竹中康平選手が滑り込んだ。

4クラス:114号車阿部選手がクラス唯一の2分切りという速さで優勝

4クラスは強敵AGS勢に3ATのダイハツ「エッセ」で挑む67号車 鈴木 茂選手がポールで、2番手はチームメイトでCVTのL275型ダイハツ「ミラ」を駆る4号車 佐藤和音選手だった。

久しぶりにAGS以外のトランスミッション搭載車が優勝かと思いきや、決勝は4番から手スタートした114号車 阿部優翔選手が、クラス唯一の2分切りを達成して逆転優勝を飾った。2位の168号車 高杉俊太郎選手と揃ってAGSの強さを改めてアピール。3位の鈴木にとっては悔しいレースとなったが、FRP製リアドアの導入で戦闘力は確実に上がっており、AGS勢との差は着実に縮まってきたといえるだろう。

5クラス:204号車フジムラヨシト選手が優勝

ビギナー限定で4回までしか参加できない5クラスは優勝が204号車 フジムラヨシト選手、準優勝が666号車 大和田一輝選手で3位が996号車 ヨシダケンジ選手という結果だった。

* * *

最終戦は2024年10月27日にエビスサーキット西コースで開催される。どのクラスも現時点でチャンピオンは決まっておらず、今まで以上に熾烈なバトルが繰り広げられるに違いない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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