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「テメラリオ」ベースの「スーパートロフェオ」車両はハイブリッド!? 内燃エンジンのみとなる理由をAPACディレクター・フランチェスコ氏に尋ねる【top interview】

「テメラリオ」ベースの「スーパートロフェオ」車両はハイブリッド!? 内燃エンジンのみとなる理由をAPACディレクター・フランチェスコ氏に尋ねる【top interview】

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TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)/Automobili Lamborghini S.p.A.

テメラリオにスイッチしたらハイブリッドになる?

──今後、スーパートロフェオの車両はテメラリオにスイッチしていくと思います。テメラリオはハイブリッドですが、スーパートロフェオ車両もLMDh車両の「SC63」のようなハイブリッドになるのでしょうか?

「今のところ内燃エンジンだけを使っていきたいと考えています。ハイブリッドや高圧燃料ポンプのシステムは考えていません。スーパートロフェオはジェントルマンドライバーもいますので、高圧燃料ポンプのシステムを管理するのは非常に難しいと考えています。ジェントルマンドライバーが参加しやすい、それからメンテナンスするのが比較的容易な形で進めていきたいと思います。こうした理由から、今のところは純粋な内燃エンジンのマシンのみを考えいます。理由はほかにもあります。内燃エンジンだけのレースにした方が魅力的で開催しやすく、チームにとってもコストを抑えることができます。レーシングシリーズの中でもピラミッドの頂点にあるLMDhにおいては、ハイブリッドを使っていますが、スーパートロフェオやGT3においては、今はハイブリッドを使うことは考えていません」

──最後に、日本のランボルギーニのオーナーとファンにメッセージをお願いいたします。

「これからも常にランボルギーニをフォローしていただきたいと思います。というのも、ランボルギーニはいつも新しいクルマ──クルマを再定義したものを常に提供してきました。ランボルギーニは現状に満足せず、クルマを再定義し、アイコン的なクルマを創るという目的を持って設立し、スタートしています。そして常に時代のトレンドを生み出してきました。つまり、カスタマーにとってもファンにとっても、夢となるようなクルマを提供し続けてきました、ミウラ、カウンタック、それからアヴェンタドールに続く歴代モデル、そして新しくテメラリオというアイコン的な新型モデルも導入されます。常にランボルギーニはアート、テクノロジー、それからデザインのあり方を変えようということで努めてきました。今後もそうしたことにチャレンジしていくランボルギーニに注目していてください」

* * *

ランボルギーニの創設者であるフェルッチオは、反骨の人であったと思う。常にチャレンジャー。そうしたファウンダーのイメージを踏襲しつつ、洗練されたエッジな存在へと昇華したのが現在のランボルギーニだろう。ランボルギーニの市販モデルを擬似日常で使ったことが何回もあるが、たしかに通勤で使うと疲れるどころかパワーを貰っている感覚になる。映画『ドクター・ストレンジ』の主人公の神経外科医が愛車として使うのも納得。そうした延長線のずっと先に、カスタマーにとってのスーパートロフェオがあるのは、想像に難くない。多忙なビジネスエリートこそ、サーキットで数日をランボルギーニの世界とスピードに浸ってリフレッシュ、チャレンジングなマインドにリセットされるのである。

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  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
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