ブガッティの過去と現在を繋ぐ特別セミナーを開催
ブガッティは2024年11月8日〜9日、ドイツのナショナル自動車博物館「ロー・コレクション」で、元ブガッティ・デザイン・ディレクターのアヒム・アンスハイト氏や専門家を招き、ブガッティの世界と歴史に関する特別セミナーを開催することを発表しました。参加費は約45万円で16名限定のラグジュアリーなセミナーの概要を紹介します。
貴重な未公開資料を公開
ブガッティはドイツのナショナル自動車博物館「ロー・コレクション」で、ブガッティブランドの世界と歴史に関する特別セミナーを開催することを発表した。このセミナーではこれまで未公開だった資料を展示し、ブランドの進化の過程を探るという。
元ブガッティ・デザイン・ディレクターのアヒム・アンスハイト氏を含む専門家が、ブガッティの発展とデザイン進化について自身の経験と知識をもとに掘り下げてゆく。これらの専門家は、エットーレ・ブガッティの有名な「比較可能であれば、それはもはやブガッティではない」という言葉が現代に与える影響など、ブガッティの多様なトピックを探求する。
パネルディスカッションではブガッティファミリーの歴史に関する洞察について、そのメンバーの仕事内容、AIがカーデザインに与える将来的な影響とエンジニアリングの価値観との融合方法、ブガッティの115年にわたる歩みの物語などが話し合われる。
マテ・リマックCEOも参加予定
また第二次世界大戦後、ブランドが苦難に見舞われた悲劇的な背景、シュルンプフ兄弟とブガッティ・コレクションの重要性、カンポガリアーノでロマーノ・アルティオリ氏によるブランド再生、そしてW16エンジンの製造、フェルディナント・ピエヒによるブガッティの新時代のはじまりが語られる。
アヒム・アンスハイト氏は、2004年から2023年までのデザインの未公開図面や写真をもとに「ヴェイロン」を解説する。また後継モデルシリーズを開発するための経緯や、「シロン」の最終デザインに至るまでの道のりを辿る。また、アンスハイト氏は新型「トゥールビヨン」のデザインについて紹介する。なお、このセミナーにはマテ・リマックCEOも参加する予定である。
AMWノミカタ
非常に興味のあるセミナーだったため公式ホームページを覗くと、予想に反して誰もが参加できる自動車博物館での公開セミナーではなく、参加費は2750ユーロ、つまり約45万円で16名限定の費用がかかるラグジュアリーなイベントであった。この費用の中にはナショナル自動車博物館、ロー・コレクションの中庭で行われる特別レセプション、アヒム・アンスハイト氏による講演、ジュリアス・クルタ氏による歴史をたどるセミナーに加え、特別なランチやディナーが含まれる。
ウェブセミナー的に参加できないか調べてみたがさすがブガッティ、そのようなサービスは提供していなかった。クルマだけではなくこのようなイベントに関してもエクスクルーシブでラグジュアリーであることが、ブガッティというブランドの存在感をさらに際立たせると感じる。