1000台限定のスカイラインNISMO
2024年9月15日に東京のA PIT オートバックス東雲で「第56回モーニングミーティング」が開催されました。今回のテーマは日産「スカイライン」で、ハコスカからV37型まで幅広い車両が集まりました。そんな歴代スカイラインの中から、今回はV37型「スカイライン400R」をベースにNISMOがチューニングを手がけたV37型「スカイラインNISMO」を紹介します。
外装だけでなく駆動系や足まわりにも手を入れたスペシャルモデル
会場となったA PIT オートバックス東雲の駐車場を歩いていて気になったのが、NISMO独特の赤いボトムラインをまとったクルマだ。オーナーの野呂さんにお話を伺ってみると、このクルマは現行の日産V37型「スカイライン400R」をベースにNISMOが各部のチューニングを手がけ、1000台限定で生産された「スカイラインNISMO」という希少な1台だった。
野呂さんはこれまでR33型スカイラインやV36型スカイラインなどを乗り継いできたスカイライン党で、お父さんもケンメリに乗っていたそうだ。次期スカイラインがハイブリッドになるという噂もあったため、純粋なガソリンエンジンのスカイラインに乗る最後のチャンスと考え、このNISMO専用色であるステルスブルーのスカイラインNISMOに乗り換えることを決めたという。
スカイラインNISMOは、NISMO製エアロパーツや専用のステアリング、NISMOロゴの入る280km/hフルスケールのメーターなどを装着し、1000台限定で販売されるスペシャルモデルだ。その真骨頂はパフォーマンスの向上にあり、400Rに搭載されるVR30DDTT型V6ツインターボをベースに、さらなるチューニングを施し420psまでパワーアップ。
トルクも400Rの475Nmから550Nmにアップを果たした専用チューニングエンジンを搭載している。トランスミッションも変速タイミングなどを中心に専用のチューニングが施され、そのほかにも専用のサスペンションやスタビライザー、ホイールなどを装備する豪華な内容となる。
昔から好きだったRAYSの5本スポークを装着
スカイラインNISMOは専用のエンケイ製19インチホイールを純正で装備するが、野呂さんは昔から憧れだったというNISMOのRAYS製5本スポークをどうしても履きたかったそうで、納車される前に注文しておいたそう。さらにサスペンションも標準でNISMO専用品が備わるが、さらにNISMOの車高調整式スポーツサスペンションを装着。あえてNISMOの設定したパーツを中心にカスタムを楽しんでいる。
「400Rと乗り比べたことがあるんですが、NISMOは本当にすごく良いんです。ECUのチューニングはもちろんですが、トランスミッションのシフトタイミングなどもチューニングされているため、スペック以上に差を感じますね。満足度もかなり高いので、今後も大事に乗っていきたいと思います」
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