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ランボルギーニと共同開発していたBMW「M1」はいまや高値安定…メディア向けの広報車が7500万円オーバーで落札されました

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

エクステリアデザインはジウジアーロが担当

このような紆余曲折を経て誕生したM1は、じつに魅力的なスーパースポーツだった。まず見る者を魅了したのは、イタルデザインのジョルジョット・ジウジアーロによって描き出されたそのスタイリング。直線を基調とするそれは、当時の公称値で0.40というCd値を誇るもので、軽量化を意識してグラスファイバー素材が使用されていたのも大きな特長だった。

ミッドに搭載されたエンジンは、3453ccの排気量が設定された直列6気筒DOHC 24バルブ。その基本設計は3.0CSL用のレーシングエンジンにあり、最高出力は277psを掲げていた。しかしながらそれはあくまでもストリート仕様のM1におけるスペックで、のちにル・マン24時間レースなどに投入されたモデルでは、500psを超える最高出力が叩き出されていたともいう。

今回RMサザビーズがモントレー・オークションに出品したM1は1979年に納車されたもので、諸説はあるものの447台が生産されたとされるM1の中では、なんと11番目に誕生したモデルであることが、シャシーナンバーからも明らかになっている。

ちなみにその納車先はBMW自身のPR部門。メディアの取材に対応するための、いわゆるプレスカー(広報車)としてアメリカに送られた3台のうちの1台であることも確認されている。参考までに最初のカスタマー用M1が納車されたのは、それから約2カ月後のことであったというから、いかにこの出品車が当時貴重な存在であったのかは想像に難くない。そして2016年、再びドイツへと戻った出品車はオランダの有名なBMWスペシャリスト、オルデンザール・クラシックにおいて、450時間もの労力を費やしたフルレストアの作業を受け、新車同様のコンディションを取り戻したのだ。

RMサザビーズではエスティメート(推定落札価格)として50万ドル〜60万ドル(邦貨換算約7400万円〜8880万円)を設定した。世界中のBMWファンが注目した落札価格は、51万6500ドル(邦貨換算約7555万円)。それはMモデルの原点たるM1にふさわしい数字だったと評価できそうだ。

>>>BMWの専門誌「BMW LIFE2」はこちら(外部サイト)

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