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オーストラリアのキャンプ場は予約なしでチェックイン可能! 憧れの「放浪キャンプ」スタート…そしてまたもや予約でトラブル【豪州釣りキャンの旅_06】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • カカドゥ国立公園内のオーロラ・カカドゥ・キャンプグラウンドにチェックイン
  • 水と電気を取れるパワードというサイトを選んだ
  • 車内にケンさんとキクが寝て、ぼくはテント泊
  • 他のキャンプサイト拝見。コンパクトで機動力がありそう
  • こちらはギア満載。気合の入った装備だ。長期滞在か?
  • ひときわ目を引いた装甲車のようなモーターホーム。ハードボイルドだ
  • このタイプも多かった。走行中に横風を受けないのがいい
  • 朝食の様子。キャンピングテーブルとチェアはアポロでレンタルした
  • キクが良型のバラマンディをゲット! シルバーに輝くきれいな魚体だ
  • ケンさんもバラマンディをキャッチ! 日本のアカメの近種にあたる
  • 体が小さいぼくはグリップに手が届かないので、タオルを巻いて対応。体重をかけて、エイや! と引き下ろす
  • 緑に囲まれたキャンプサイト。気持ちがいい
  • キッチンはボディの左サイドにビルトインされている

カカドゥ国立公園のキャンプ場にイン!

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。ダーウィンの町のレンタカー会社で愛称「アポロ号」を受け取り、釣り仲間と男3人、カカドゥ国立公園へやって来ました。

オーストラリアなら「放浪キャンプ」が実現できそう

6月17日午後4時、カカドゥ国立公園の中心の町、ジュビユに到着。まずは、キャンプ場にチェックインだ。翌日は釣りの1日目で、午前6時10分前にオーロラ・カカドゥ・キャンプ場のレセプションでガイドと待ち合わせをしている。

もちろん、事前にキャンプサイトの予約をするつもりだったが、公式HPには「十分にサイトがあるので、予約は必要ありません」と表示されていた。これが気に入った。本来、キャンプ場はふらりと到着して、自分が気に入ったサイトを選ぶのがいい。

2022年にアメリカ旅行をしたときには、たいていのキャンプ場は2週間以上前に予約をしないとチェックインできない状態だった。人気の国立公園は数カ月前の予約が必要。アメリカでもアウトドアが大ブームなのだ。これでは、ぼくがやりたい「放浪キャンプ」は実現できない。今回、アメリカではなくオーストラリアを選んだ理由のひとつがそれだった。

レセプションで2日分の料金を払い、電源と水が取れる「パワード」のサイトにチェックイン。それから町のスーパーに食料の買い出しに出かけた。途中でスーパーに寄るつもりだったが、ダーウィンを出て以降の300km、スーパーも町も何もなかった。肉や野菜、スープ、パン、水、さらにはキッチンペーパーやゴミ袋など、3人で相談しながら必要なものを購入、これからのキャンプ生活に備えた。

初日のメニューは、もちろんオージービーフのステーキだ。ぼくがシェフなので、好きなようにメニューを決めて、満月の下で1日遅れの前祝いをした。楽しくなってきたぞ!

あれれ…ガイドの予約は2人? 3人?

翌朝5時45分、まだ暗い中、釣りの準備を整えてレセプションの横で待っていると、ボートを牽引したランクルがやってきた。気になったのは、ぼくたちのほかに男女のカップルが待っていたこと。ドライバーを含めて6人は、おかしくないか?

ガイドと話をすると、案の定、ぼくたちの予約は2人になっているという。初日は3人で、2日目は2人という予約のはずだった。押し問答になったが、クルマにもボートにも6人は乗れないので、こちらが折れるしかない。結局、ぼくがキャンプサイトで待つことになり、ケンさん、キクと握手を交わして見送ることになった。またまた大きなトラブルである。

朝食の食器を洗ったり、アポロ号の撮影をしたりしているといい時間になったので、アレンジ会社にクレームのメールを入れた。「日本からこんなところまで何をしに来たと思ってるんだ。明日は3人、乗れるんだろうな!」と、かなり強い文面で脅しを入れた。すると、すぐに返信があり、過去のメールの履歴などを送ってきた。それを見て、びっくり! 間違えていたのはぼくのほうで、初日が2人、2日目が3人だったのだ。とりあえず、明日は3人で釣りができることは判明した。結果、オーライである。

12時過ぎ、「釣れましたよ。簡単っすよ」と、ふたりが興奮気味に帰ってきた。聞くと、サイズは小さいが、キャスティングでもトローリングでも、かなりのヒットがあったという。ガイドの用意したタックルのことや、どんなルアーがよかったかなど、ランチを食べながらレポートを聞き、翌日の作戦会議を練った。

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