ポップアップルーフを下げるためにひと工夫
南半球のオーストラリアは季節が逆といっても、赤道に近い地域だけあって、最高気温33度と暑い。夏は40度を軽く超えるという。したがって、どんなキャンプ場にもプールがついている。しかも、水がものすごく冷たい。ほてった体がき~んと冷え、最高に気持ちがいい。
プールの後で、スーパーにいくことにした。ポップアップしていたルーフを引っ張って下げるのだが、この作業にかなり力がいる。ケンさんは、サッカーの強豪高校でゴールキーパーをしていただけあって、体も大きい。腕を広げると備え付けのグリップにらくらく手が届く。彼が「えいや!」とグリップを引き下せば、ルーフがガタンッと音を立てて閉まる。
ところが、体が小さいぼくはグリップに手が届かない。そこで考えたのが、タオルを結びつけてリーチを稼ぐ方法だった。試してみたら、なんとかうまくいった。ひとりになったら、この方法で対処することにした。
なお、ひとりでこの作業をしているときに、どうしてもルーフが降りないことがあった。どうしたのか検討すると、ドアや窓がすべて閉まっていたため、気密性がよくなってしまったのだった。
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