30年の歳月を感じさせないオリジナル度の高いR32型スカイラインGT-R
2024年9月15日に東京のA PIT オートバックス東雲で「第56回モーニングミーティング」が開催されました。今回のテーマは日産「スカイライン」で、ハコスカからV37型まで幅広い車両が集まりました。そんな歴代スカイラインの中から、今回は現在のGT-R人気の火付け役となったR32型「スカイラインGT-R」を紹介します。
車体各部の状態の良さはまるでタイムカプセルから出てきたよう
歴代スカイラインが集まった第56回モーニングミーティングには、数多くの第2世代の日産「スカイラインGT-R」がエントリーしていた。オーナーの愛情を受けてキレイな状態を保ったスカイラインGT-Rがたくさん並んでいたが、気がつけばR32型に関しては最終型でもすでに30年が経過している立派なビンテージカーだ。オーナーがいかに大切に扱っているかがうかがえる。
そんななか発見したのが、NISMO仕様となっているこのシルバーの1993年式のR32型スカイラインGT-Rだ。オーナーの橋本さんにお話を伺うと、今から11年ほど前に個人売買で入手したそう。現在の価格高騰ぶりからは想像もつかないが、今から11年前はまだまだR32は流通数も多く、売買価格が高騰する前だったそうで、驚くほど格安で入手できたそうだ。
購入当初はインパル製ホイールが装着されている程度で、それ以外はほとんどノーマルをキープしていた。前オーナーがボディカバーをしっかりとかけていたようで、純正塗装の状態も非常に良い。そして紫外線で傷んだり焼けていることが多いダッシュボードやシートも非常に良い状態を保っている。ところがカバー脱着の際に擦れるルーフ前端のみ、若干塗装が擦れていたが、これも前オーナーの愛情ということで、現在はそのままの状態にしている。
「塗装の状態も良いし、エンジンも変な改造をされてないし、内装の状態も良い。本当にタイムカプセルみたいです。いずれは外側のみ同色でのリペイントを考えていますが、とりあえずはこの状態を楽しみたいと思います」
オーナーの好みでNISMO仕様に徐々にカスタム
橋本さんの元に来てからも、大きなモディファイは施していない。だが、外装に関してはNISMO仕様を目標に、NISMO製のバンパーダクトやフードトップモール、サイドスカート、リアスポイラーなどを装着している。また街中で使用することが多いため、アルミ製ではなく銅製の大容量ラジエターに交換しているそうだ。
30年前のクルマとは思えないほど状態が良く、現代の路上でもなんら遜色なく走るどころか、現代車よりも走って楽しい車両となっているR32スカイラインGT-Rは、やはり魅力にあふれた1台といえるだろう。橋本さんも「もう絶対に手放せません」と溺愛中で、これまで以上に愛情を注ぎ、大切に乗っている。なんとも羨ましい限りのカーライフなのだ。
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