まだまだ行われる「ラリー特別教室」
2024年11月21日(木)~24日(日)の期間で愛知・岐阜を舞台に開催される「FIA世界ラリー選手権(WRC)フォーラムエイト・ラリージャパン2024」。そのPRイベントとして開催地元の小学校を巡ってラリー競技の認知を向上させようという企画である「ラリー教室」が行われていますが、愛知県岡崎市の開催では、なんと5台ものラリーカーが参加するという現象が起きました。何があったのか、その様子をレポートします。
参加者数に合わせて5台のラリーカーを用意!
「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」でSSなどが設定される開催地元の愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市と名古屋市の小中学校の中から選ばれた9校をまわる「フォーラムエイト・ラリージャパン2024 ラリー特別教室」が開催中である。
これは地元の小・中学生を対象にラリーへの理解を深めてもらおうとラリージャパン事務局が開催しているもので、各学校にラリーカーを持ち込んで、ラリー競技の簡単な講習と、学校の校庭を使ったデモランを行うというもの。講師にはラリードライバーと、コ・ドライバーの2名が派遣されることになる。
そのメインの講師となるのは、PWRC世界チャンピオンを2度獲得し現在も全日本ラリー選手権に挑戦を続けているトップラリードライバーである新井敏弘選手、そして各種イベントのMCなども務め、全日本ラリー選手権などでコ・ドライバーとして活躍している槻島もも選手の2名であり、デモンストレーションランに使用されるのも、新井選手が全日本ラリーで使用していたスバル「WRX STI」である。
開催日によっては、これら講師やデモランの車両が変わるものの、ラリー教室自体は、講義とデモランという内容は変わらない。ただ児童数の多少によってラリーカーの見取りの時間が増えたり、質疑応答の時間が多く取られたり、臨機応変に対応をしているところはあるが……。
地元・岡崎市在住のラリードライバーが集結
基本的には受け入れ側の自治体や学校の意向も取り込まれており、それぞれの開催地によって、自治体の力の入れようによって、内容も若干変わってくる。2024年10月2日(水)、今回4校目となる「ラリー教室」が岡崎市にある六ツ美南部小学校で開催された。参加者数が680名という、今年まわる小学校の中で最も参加者数の多い学校となる。
今回のラリー教室では、岡崎市内の学校でのスクール開講はこの1回のみ。それに合わせて、地元岡崎市在住のラリードライバーが集結することとなった。
2024年開催されるラリー教室の中で最も児童数の多い学校となるが、受け入れ側も子どもたちにラリーカーを見せたい、と各学年の児童がそれぞれ車両の見取りをできるように、ラリージャパンPR号を含む5台のラリーカーが集結したのだ。
やってきたのは、2023年に続いて今年も全日本ラリー選手権JN-3クラスでチャンピオンを獲得した山本悠太選手、そして、オカザえもんレーシングのトヨタ「86」を持ち込んだ内田園美選手、スバル「インプレッサWRX STI」の西本良敬選手の3選手。それぞれ子どもたちと写真を撮ったり、車両に乗せてラリーカーについて質問に応えたりして、子どもたちにラリーについて解説を行っていた。
2024年11月21日(木)から24日(日)にかけて、愛知・岐阜を舞台に「FIA世界ラリー選手権(WRC)フォーラムエイト・ラリージャパン2024」が開催されるが、この「ラリー特別教室」は、残る恵那市、名古屋市、設楽町などで10月31日まで開催される予定だ。