新車で購入した父から受け継いだER34型スカイライン

2024年9月15日に東京のA PIT オートバックス東雲で「第56回モーニングミーティング」が開催されました。今回のテーマは日産「スカイライン」で、ハコスカからV37型まで幅広い車両が集まりました。そんな歴代スカイラインの中から、今回は自由なカスタムを楽しんでいるER34型「スカイライン」の4ドアセダンを紹介します。

懐かしのアイテムで各部をドレスアップ

会場内で発見したのは、最大勢力ともいえる日産「スカイラインGT-R」などとは雰囲気の異なる1台。ER34型「スカイライン」をベースにオーバーフェンダーを装着したり、ルーフボックスを装着してカスタムを楽しんでいる車両だ。オーナーの藤原さんに話を伺うと、ベースとなった車両は1999年式のER34型「スカイライン 25GT」で、藤原さんの父親が新車で購入した個体だという。

「父親が免許を返納することになって、5年ほど前に譲り受けました。ただ私が別のクルマに乗っていたので、その後2年ほどはナンバーを切って乗らずに保管していました。今から3年ほど前にマニュアルミッションを手に入れたのをきっかけに、載せ替えて本格的に乗るようになったんです」

藤原さんはせっかくなので、旧車風に仕立てて乗ろうとカスタムをスタート。もうブランド名も覚えていないというエアロパーツを通販で購入して装着したボディは、R34型スカイラインGT-Rの純正色であるミレニアムジェイドをベースにゴールドフレークを追加したカスタムカラーでルーフボックスとともにペイント。そんなボディにあえて黒いワークスフェンダーを装着している。

足まわりは取材時に履いていたR33型スカイラインGT-R純正の17インチアルミホイールと、ワタナベの17インチアルミを好みで履き分けているそうだ。リアまわりもかなり個性的だ。ケンメリなどの旧車を意識したガーニッシュ風にブラックアウトしたうえで、懐かしのチェリーテールを装着しているのだ。

レカロのグラデーション生地に張り替えて内装もレトロに

旧車風カスタムは外観だけではなく、インテリアも見所満載だ。シートはスズキの純正レカロをシートレールを加工して装着し、懐かしいRECAROロゴのグラデーション生地に張り替えている。さらにドアパネルやリアシートなども同様に張り替えることで、懐かしい雰囲気になっているのだ。リアシート後方には古いパイオニアのスピーカーと紫のパトライトという懐かしのアイテムを搭載。どこを見ても個性的なカスタムが施されているのだ。

ER34型スカイラインベースとしては唯一無二のカスタムを楽しんでいる藤原さんは、チューニングカーはもちろん、国産旧車、アメリカンなカスタムと幅広いカスタムジャンルに精通しているからこそ、成し得たカスタムなのだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら（外部サイト）