強力なV12エンジンがハイパワー設定で搭載
ブラックバッジ ゴースト シリーズIIは、ゴースト シリーズIIよりも29ps高いパワーと50Nm高いトルクを発生する6.75L V12ツインターボエンジンが搭載される。このパワーを引き出すために、ブラックバッジ・プラナー・サスペンション・システムを採用する。
ゴースト シリーズIIと同様、この評価の高いシャシーテクノロジーには、フロントサスペンション・アセンブリの上部に独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパーユニットが組み込まれている。このユニットは、連続可変の電子制御ショックアブソーバーやセルフレベリング機構付きのエアストラット・アセンブリがフロントとリアとで連動し、ロールス・ロイス特有の魔法の絨毯の乗り心地「マジック・カーペット・ライド」をさらに素早く生み出す。
AMWノミカタ
ベントレーもデビューしたばかりの「コンチネンタルGT」や「フライングスパー」にマリナーと呼ばれるラグジュアリーなパッケージモデルを導入した。こちらはウェルビーイングを強化する快適装備や独自にデザインされたパーツが追加されたエレガントでコンフォートなモデルとなる。
かたやロールス・ロイスは正反対のスポーティなエクステリアを持つブラックバッジを発表した。こちらは単なるコスメティックの変更ではなくパワー、トルクともに強化したハイパワーエンジンを搭載してきたことも大きな違いである。
約70年にわたり同じ会社であった両社ではあるが、同じタイミングでショーファーカーを得意とするロールス・ロイスがスポーティなラインナップを発表し、ドライバーズカーを作り続けていたベントレーがラグジュアリーで快適なラインアップを発表してきた。それほど顧客ニーズの多様性が増したということであろうか。この勝負の行方はどちらにあがるか気になる。