軽キャンパーのデメリットを解消したモデルが登場
日本の道路事情と住宅事情に適している軽キャンパーは簡易モデルから本格的な仕様まで、多彩なモデルが存在しますが、軽バン、軽トラベースではスペースユーティリティの問題からゆとりの空間を確保するのが難しいというデメリットがあります。ここで紹介するオートショップアズマの「K-ai(ケーアイ)」は、そんな軽キャンパーのデメリットを解消したモデルとして注目されています。
ポップアップルーフの室内空間は大人が立てるほどのゆとり空間を確保
オートショップアズマが手がけた「K-ai(ケーアイ)」は8ナンバー(小型特殊軽自動車)でポップアップルーフを搭載し、水平エレベータールーフによって、スタイリッシュかつゆとりのある室内空間を確保している。ルーフ全体が持ち上がる可変機構により、展開時の室内空間は大人が立って歩けるほどだ。
ベース車はスズキ「キャリイトラック」で、乗車定員は大人4名、就寝定員は2名+子ども2名となっている。室内レイアウトは、ベンチシートタイプと対座ダイネットタイプが選択可能だ。ベンチシートタイプは4名乗車できるが、対面ダイネットタイプは前向き乗車は運転席、助手席の2名のみの設定になっている。
インテリアは深い艶のある飴色の家具とベージュ系の落ち着いたコーディネートを基本としているが、シート地はオーナーの好みに応じて自由に選択できるようになっている。収納については、左右にオーバーヘッド収納庫を用意。キャンプに必要な小物はこの収納庫に入れ、大きめの荷物はシート下コンソールに収納できるように作られていた。
専用コンソールにはビルトインタイプのシャワー付きシンクをセット。コンロはポータブルカセットガスコンロを使用するタイプだが、跳ね上げ式の調理台を備えているので凝った調理が楽しめる。ちなみに、給排水タンクは各10Lの内容量とのことだった。
これだけの装備が付いて344万円から
電装系については、105Ahのサブバッテリーと走行充電を標準装備し、外部100V電源入力も完備。電子レンジ、冷蔵庫、FFヒーターなどはオプションになっている。ケーアイはキャンプをすることだけを考えた箱なので、あらゆる面でゆとりの設計になっているのが魅力的だ。ベンチタイプではベッド展開も楽ちんで、キッチンを含めた充実装備で、住居がそのままクルマになったような設計となっている。
何よりも水平エレベータールーフのおかげで、不格好になりがちなスタイルもスマートに演出。また走行安定性も高まり、空気抵抗低減によって横風に強いだけでなく風切り音も低減可能。走行中の騒音が少ないこともメリットといえるだろう。コンパクトなボディながら見た目よりも広くて使いやすいケーアイのベンチタイプの価格は343万8600円(消費税込)から。この価格にもぜひ注目してほしい。