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バブル時代の憧れ「テスタロッサ」が3000万円ほどで落札! 走行距離1万7000キロ弱のカリフォルニアから出たことのないバリモノでした

バブル時代の憧れ「テスタロッサ」が3000万円ほどで落札! 走行距離1万7000キロ弱のカリフォルニアから出たことのないバリモノでした

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

約7年にわたって生産が行われた

テスタロッサは1984年秋から1991年末までの約7年間にわたってその生産が行われたが、その間にフェラーリは積極的にマイナーチェンジを行っている。今回RMサザビーズがモントレー・オークションに出品したモデルは1990年モデルで、これは前期型、中期型、後期型に大別することができるテスタロッサの中では後期型に相当するものだ。

外観での後期型の特徴は、それまでセンターロック式だったホイールが、一般的な5穴式へと変更されていること。またメカニズムではエンジンのマネージメントシステムがボッシュ製のKジェトロニックに代わりKEジェトロニックとなったことが大きな変更点となる。

出品車は1990年6月に生産されたモデルで、1992年には後継車の「512TR」が誕生することを考えれば、テスタロッサとしては高年式の部類に入る1台だ。フェラーリを象徴するロッソ・コルサのボディカラーに、ベージュのコノリー・レザーを用いたインテリアの組み合わせは現在でも素晴らしいコンディションを保っている。その理由のひとつにテスタロッサが新車でのデリバリーから、1度も気候環境に恵まれたアメリカのカリフォルニア州を出ていないこと。そして現在までわずかに1万6856kmという数字をオドメーターに刻んだのみという走行距離の少なさによるところが多い。

メンテナスもしっかりと行われてきた

もちろんこれまでのオーナーは、2021年にはエンジン全体にわたる大規模なメンテナンスを、約1万2000ドルをかけて実施したほか、現在の所有者もまた6000ドル以上を投じて電気系統やアライメント調整を依頼している。車両には新車時から現在に至るまでのすべてのサービス記録や取扱い説明書、工具、ジャッキ、スペアタイヤ、オプション装備の詳細を示したウインドウステッカーなどが備わっており、それも15万ドル~20万ドル(邦貨換算約2194万円~2925万円)というエスティメート(予想落札価格)の大きな理由となっていた。

最も高年式のものでも、生産からすでに30年以上の時が経つテスタロッサ。コンディションの良いモデルを探すのは、これからさらに難しくなっていくだろうという予想が働いたのだろうか。今回1990年式のテスタロッサは20万1600ドル(邦貨換算約2949万円)という価格で落札された。すでにクラシケの仲間入りを果たして久しいだけに、その人気はこれからも衰えることはなさそうだ。

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