家族全員が旧車コレクターの瀬尾一家
四国エリアの旧車好きの間で知らない人はいないほど有名な旧車マニアである「瀬尾一家」。家族全員が旧車コレクターで、日産、トヨタ、マツダ、ホンダのありとあらゆる旧車をコレクション。その数は正確に数えたことはないものの、部品取り車を含めると100台近くに達するそう。今回は、そんな瀬尾一家のクルマが集まる敷地を訪問。レポートをお届けします。
510ブルーバードだけで総台数30台オーバー
瀬尾一家は父親の瀬尾 晃さんを筆頭に、次男の明弘さん、三男の知弘さん、そしてお嫁さんまでもが旧車好き。その中でも特別にダットサン510型「ブルーバード」にこだわり、コレクションするのが三男の瀬尾知弘さんだ。コレクターとしての名前が日本中に通っているので、全国から買い取り希望の情報も入れば、その逆に売ってほしい……という依頼を受けることも。知弘さんの現在所有している510ブルーバードの総台数は30台超になっているそうだ。
この日本において、これだけ510ブルーバードのみを集めている人は他にはいないだろう。日本一の510ブルーバードコレクターといっていいかもしれない。広い敷地内には、母屋、物置、仕事場などが建てられていて、そのあらゆる場所に旧車が置かれている。そこには、実働車もあれば、レストア作業が進行中のクルマも数台あったりする。
「1台を集中して仕上げるというのが普通だと思いますが、ここまで台数が多いときっちり1台だけに愛情を注いで手をかけることができないのが本音です。部品待ちやちょっと面倒なので後回しにしようかな……といった感じで、製作途中、修復途中の510ブルーバードが数多くあるんです」
と、瀬尾知弘さんは話す。
独学でクルマの構造を学び、すべて自分の手で手がける
旧車好きの一家に生まれた瀬尾知弘さんは幼少期から旧車に囲まれた生活を送り、自ら乗ることもイジることも好きなので独学でクルマの構造を学び、その楽しさを知った。そのため、チューニングも含めてすべて自身の手で510ブルーバードと油まみれの付き合いを楽しんでいる。
瀬尾コレクションともいうべき510ブルーバードの中には使用目的に応じてオリジナルもあれば、ストリート仕様、街道レーサー仕様という個体もある。さらに趣味であるレース仕様も……。その数ある瀬尾さんのコレクションの中から、とくにお気に入りのマシンを写真ギャラリーで厳選して紹介しているので、じっくり見てもらいたい。510ブルーバードを知り尽くしたオーナーの手がけたマシンは、どれもマニアック。だからこそ、見ていて面白いのだ。
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