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車名当てクイズ上級編:スズキ「エリオ」は「カルタス」の後継で「SX4」の先代モデルと聞いても「?」な存在…斜陽のセダンもありました【珍車百景】

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)/SUZUKI

  • スズキ エリオ:軽量衝撃吸収ボディのTECT(Total Effective Control Technology)を採用
  • スズキ エリオ:オールアルミ製のM15A型4気筒1.5L DOHC 16バルブVVTは環境にも配慮
  • スズキ エリオ:世界戦略車なので無国籍感が強いが、インパネまわりは使いやすいデザイン
  • スズキ エリオ:ロングツーリング時も疲れないシートを採用。どこまでも走りたくなる
  • スズキ エリオ:各種スイッチ類もしっかりデザインされており、安価なクルマだがチープさは皆無
  • スズキ エリオ:ミニバン並みの居住性を有しており、後席も高い天井と広い足もと空間を確保
  • スズキ エリオ:5ドアハッチバック仕様のエリオは、ステーションワゴンのように使える
  • スズキ エリオ:スズキ純正オプションのエンケイ製スポーツホイールがよく似合う
  • スズキ エリオ:2本の斜めの直線が楕円内に配されたシンプルなエンブレムを装備
  • スズキ エリオ:エリオとエリオセダンは2003年11月のマイナーチェンジで内外装を変更し、質感を向上
  • スズキ エリオセダン:「クラス最大級のトランクルームを備えたセダン」というキャッチコピーで登場した
  • スズキ エリオセダン:トランクルームは1.5Lの4ドアセダンクラスとしては最大級の492L(2WD車)を実現
  • スズキ エリオ:2001年1月に登場したエリオは、新規開発のプラットフォームを採用していた
  • スズキ エリオ:全長4230mm×全幅1690mm×全高1550mmで、取り回しがいい絶妙なボディサイズ

「広い室内と先進デザインが特長の次世代ファミリーセダン」

21世紀へと時代がシフトしようとしていた2000年前後はミニバンブームの真っただ中。各自動車メーカーは次なるファミリーカーの在り方を模索し、さまざまなモデルが生まれては消えていきました。今回は、いまや憶えている人も少なければ中古車マーケットで見かけることも稀な時代のあだ花、スズキ「エリオ」を紹介します。

スズキの世界戦略車としてデビュー

クルマ関連情報サイトの人気コンテンツのひとつとして車名当てクイズがあるが、それらにすらまだ登場していないのでは? と思われるレア車がある。

今回ピックアップしたスズキ「エリオ」がそのクルマだ。「カルタス」および「カルタスクレセント」の後継モデルで、「SX4」の先代モデルということになる。エリオはスズキの世界戦略車でありながら、もはや一部のマニアしか憶えていないというスゴイ1台。もしかしたら、新車デビュー時に世間一般にうまく伝播できなかったのかもしれない。

「広い室内と先進デザインが特長の次世代ファミリーセダン」というキャッチコピーで2001年1月に登場したエリオは、新規開発のプラットフォームを採用。ミニバンの居住性とワゴンの使い勝手を併せ持つ5ドアハッチバックであった。

1.8リッター版はスズキ初の3ナンバー車

ボディサイズは全長4230mm×全幅1690mm×全高1550mmの5ナンバー車で、取り回しがいい絶妙な大きさだが、前席/後席とも高い天井と広い足もと空間を実現。エクステリアは空気の流れをイメージした当時としては先進的なフォルムで、三角形をモチーフとしたパーツ類などを採用していた。

エンジンは、出力と燃費を向上させながらも振動・騒音を低減させ、さらに環境にも配慮したオールアルミ製の新世代M15A型4気筒1.5L DOHC 16バルブVVTをフロントに搭載。2003年1月に1.8L版も追加設定されたが、こちらはフェンダー部のホイールアーチモールの厚みで車幅が30mm広くなってしまい、まさかの3ナンバー車であった。64km/hオフセット前面衝突に対応したTECT、運転席/助手席エアバッグ、4輪ABSといった安全にかかわる構造や技術は全車が装備していた。

人気が下り坂だったセダン版もラインアップ

エリオの5ドアハッチバックは当時まだ人気が出る前のクロスオーバーSUV的なデザインだったが、2001年11月には、市場が縮小傾向にあった4ドアセダンを追加でラインアップしている。こちらも販売が低迷し、幻の1台となった。

「クラス最大級のトランクルームを備えたセダン」というキャッチコピーで登場したエリオセダンは、ミニバンの居住性、ステーションワゴンの使い勝手、セダンの経済性と優れた走行性能を融合させたエリオのパッケージングを活かしたコンパクトな4ドアセダンであった。

5ドアハッチバックのエリオと同じように前席/後席とも広々とした開放感のある室内空間を有し、トランクルームは1.5Lの4ドアセダンクラスとしては最大級の492L(2WD車)を実現。リアシートは分割可倒式で、トランクスルーが可能だったので長尺の荷物も室内に積むことができた。

* * *

もはや乗っている人がほぼいないので中古車市場に出てくることは稀だが、2002年式のスズキ エリオ 1.5のワンオーナー車を販売しているショップがあった。すでに売れてしまったかもしれないが、気になる方は東京・町田の「スウィンギンモータース」のサイトをチェックしてみるといいだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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