日本仕様のために走行&安全性能は専用開発
そして発表会では、フロンクスの日本専用装備も発表された。日本専用装備は以下のとおり:レザー調&ファブリックシート表皮、ステンレス製ペダルプレート、電動パーキングブレーキ、シートヒーター、リアヒーターダクト、ミラーヒーター、スマートフォン連携メモリーナビゲーション、ラゲッジボード、エコクール、IRカット機能付フロントガラス。
走行&安全性能面では、パワートレイン、足まわり(アルミホイール、タイヤなど)、4WD車、ドライブモード切り替え。そしてデュアルセンサーブレーキサポートII、ブラインドスポットモニターなどの先進安全装備となっている。
ライバルはヤリスクロスとWR-V
フロンクスが投入される国産コンパクトSUVクラスで、ライバルと言えるのは、トヨタ「ヤリスクロス」、そして同じインドで生産され輸入されているホンダ「WR-V」だ。
ヤリスクロス1.5Lガソリン車の新車価格は190万7000円~278万2000円(消費税込)。一方、ホンダWR-Vは209万8800円~248万9300円(消費税込)となっており、ヤリスクロスとは最上級グレードのZとほぼ同じ。2WD車しかないWR-Vと比べると最上級グレードより高くなっている。
しかしWR-Vはナビゲーションがオプション。そしてヤリスクロス1.5Zはカラーヘッドアップディスプレイがオプション。シートヒーターはフロントシートのみ、そして「置くだけ充電」の設定がない。こうしてみると、フロンクスの装備内容は絶妙な価格設定となっているのだ。
月間販売台数の目標1000台のところ、現在9000台の受注が入っていて、ティザー広告の影響でこれまでスズキ車を選んでもらえなかった若者からオーダーが多いとスズキの社長は語った。舌の肥えた日本ユーザーを満足させるために徹底的に磨きを掛けたスズキ フロンクス。国産コンパクトSUVの台風の目となるかもしれない。