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オーストラリアでボートがマシントラブル!「バラマンディ」釣りのボルテージは最高潮でした…【豪州釣りキャンの旅_07】

オーストラリアでボートがマシントラブル!「バラマンディ」釣りのボルテージは最高潮でした…【豪州釣りキャンの旅_07】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • キャンパーバン+テントで3人の就寝スペースを確保
  • この日は、お隣さんもレンタルRVだった
  • ボートランプからエントリー。胸が高鳴る瞬間だ
  • 寡黙なガイド、サイモン。腕はよさそうだったが……
  • 気温が上がり、川面に水蒸気が現れた。大物が出そうな予感が漂う
  • ケンさんとキクがストラクチャーに向かってキャスト
  • キクがファーストキャストできれいなバラマンディをキャッチ。上々のスタートだ
  • エンジントラブルでダウン。通りがかりのボートに牽引してもらう
  • 釣りの後、この奥のキャンプ場に泊まる予定だったが、「蚊がすごいよ」というガイドのアドバイスでキャンセル
  • とにかく素晴らしい環境。ここに来られただけでも幸せ!
  • ぼくたちのキャンプサイト。快適でした

イーストアリゲーター・リバーでいざ、バラマンディ釣り!

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。釣り仲間と男3人、カカドゥ国立公園へ来ましたが、初日は予約ミスで筆者だけ釣りに行けず……。2日目、いよいよ満を持してお楽しみのバラマンディ釣りです。

1人用ワンポールテントが大活躍

アポロ号のベッドはキングサイズくらいの大きさがあり、ふたりは楽に寝ることができた。「寝心地はどう?」と聞くと、「けっこう、いいっすよ」という返事だった。それでも男3人は、やはりつらい。

そこで考えたのが1人用のテントだった。キャンプ場のルールもゆるく、自分のサイト内をどう使おうがご自由に、というスタンスだった。ケンさんとキクは車内に寝て、ぼくはテント泊。実際、これで就寝スペースは快適に確保することができた。

ぼくのテントはシックスムーン・デザインズの「ルナソロ」という1人用で、フレームがなくトレッキングポールひとつで建つのが特徴だ。2018年のジョン・ミューア・トレイル踏破に使用し、とても軽くて重宝した。以来、愛用してきたがファスナーが壊れてしまい、再び同じ商品を買い直したばかりだった。

6年のうちに改良が重ねられ、耐久性などが向上したそうだ。この夏には再びシエラネバダのハイクにチャレンジする予定になっており、その練習も兼ねての使用となった。

アポロ号の装備で事前情報と違ったのは、料理用の燃料だった。紹介ビデオではプロパンタンクが1個積まれていて、それを接続するようになっていたが、実際にはコールマンの2バーナーとキャンピングガス3個が載せられていた。とくに不自由はなかったが、火力が弱く風の影響を受けやすい欠点はあった。ガスは返却時にきれいに3本が空になった。

川は自然界の命をつなぐ血管のような存在

さて、釣り2日目、いよいよぼくのデビューである。この日のガイドはサイモン。「サーモン」と聞こえていたが、後でタイプされた名前を見るとSimonだった。寡黙なタイプだが、何かやってくれそうな雰囲気が漂っている。釣り人の腕はもちろん重要だが、やはりガイドの力は大きい。的確なポイント選びとアドバイスがなければ、大物には出会うことはできない。ボートは初日よりも小型で3人で貸し切り。これは、何かが起こりそうな予感がする!

キャンプ場から30分ほど走り、イーストアリゲーター・リバーのボートランプに到着。1mオーバーの大物がよく出る絶好のポイントだという。

それにしても環境が素晴らしい。熱帯を流れる自然の川は本当にきれいだ。かつて、C.W.ニコルさんが書いた、「川は自然の血管。護岸した川は動脈硬化を起こす」という言葉が忘れられない。森があり、川があり、海がある。たしかに川は自然界の命をつなぐ血管のような存在だ。すべての生物が健全に生きるためには、川が健康でなければいけない。護岸された都会の川には、生活習慣病の臭いがする。

その点、この川の環境は本当に素晴らしい。ここに来ることができて幸せです!

ぼくは大きく息を吸って、神様に感謝を捧げた。

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