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ランボルギーニ新型「ウルスSE」がオフロードデビュー! 悪路走破性を備えたスーパーカーはドリフトだって出来ちゃう…「PHEVだからよくなった」

ランボルギーニ ウルスSE:南イタリアのナルドにあるナルド・テクニカルセンターでオンロード、オフロード双方での高いパフォーマンスを披露した

新型ウルスSEがダイナミックにオフロードデビュー

ランボルギーニは、南イタリアのナルドにあるナルド・テクニカルセンターでプラグインハイブリッド自動車(PHEV)であるスーパーSUVの新型「ウルスSE」のオンロード/オフロード双方での試乗イベントを開催しました。あらゆる路面やコンディションで車両のパフォーマンスとダイナミクスを向上させ、比類ないドライビングエクスペリエンスを提供するウルスSEの特徴についてあらためて見ていきます。

ナルド・テクニカルセンターで試乗会を開催

4L ツインターボV8エンジンに電動モーターを組み合わせたウルスSEは、総出力は6000rpmで800ps、また総トルクは1750~5750rpmで950Nmを発生し、あらゆる条件でクラス最高のパフォーマンスを発揮する。0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は312km/hに達する。

さらにウルスSEには、電動油圧多板クラッチを備えた新しい縦置き電動トルクベクタリングシステムが初採用され、駆動トルクをフロントとリアのアクスル間で可変かつ連続的に配分する。このトランスファーケースはリアアクスルに装備された新しい電子制御式LSDと相乗効果を発揮し、車両にオンデマンドのオーバーステアを可能とさせ、純粋なスーパースポーツカーのフィーリングを実現する。ウルスSEは、ナルド・テクニカルセンターのオフロードコースである伝説的なストラーダビアンカと、ドライバーがスーパースポーツクーペのようにドリフトを容易に体験できるアリーナで高く評価されることとなった。

タイヤレンジのサプライヤーであるピレリがサポート

アウトモビリ・ランボルギーニは、ISO 20121規格に準拠してこの試乗会を開催し、テュフズード認証を取得した。この認証は環境への影響を低減し、材料、エネルギー、食料資源の管理に特別な注意を払うことで社会的責任を促進する実践により、ランボルギーニの持続可能性へのコミットメントを改めて強調するものである。

このイベントは、ウルスSE専用のタイヤレンジのサプライヤーであるピレリによってサポートされた。Pゼロは21インチ、22インチ、23インチの3サイズ、スコーピオン ウインター2は22インチで提供され、あらゆるコンディションに理想的なパフォーマンスを提供することを目的としている。また、電気自動車の特性を向上させるElectテクノロジーにより、電気走行でのパフォーマンスも最適化する。

ウルスSEは、床下に搭載された25.9kWhのリチウムイオン電池によって全輪駆動と航続距離60km以上の電動走行を実現する。参加者は、サレント地方の一般道をドライブし、4つの新しいエレクトリックパフォーマンスストラテジー(EPS)を試しながら、ウルスシリーズのまったく新しいドライビング・エクスペリエンスを堪能することとなった。

AMWノミカタ

ウルスSEのオンロードでのデビューは2024年7月のグッドウッドで実施されたが、今回はオフロードも含めた総合的な試乗会となり、参加者はオフロードでの性能を確かめる機会となった。ウルスSEにはオンロード用の走行モードであるストラーダ、スポーツ、コルサに加え、EVモードのEVドライブ、ハイブリッド、パフォーマンス、リチャージ、オフロード用のネーヴェ、サッビア、テラの合計10種類の走行モードを選ぶことができる。

サスペンションECUのおかげでシャシーの動き(ピッチ、ヨー、ロール、ポンピング)を制御し、48Vの電子式のアンチロールバーがグリップの低い路面でも車両をきわめて安定させる。ランボルギーニを求める顧客は世界中におり、その使用環境も様々だ。PHEVにすることでパフォーマンスが低下したり、走りに関する装備が削られることの多いなか、ランボルギーニは何ひとつ妥協していない。「PHEVだから仕方がない」ではなく、むしろ「PHEVだから良くなった」と思わせるプロダクトプランは流石だと感じる。

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