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パガーニ新型「ユートピア ロードスター」や「ゾンダ C12」が展示…40年前から始まった「オート・エ・モト・デポカ」でオラチオが伝えたかったこととは

モーター1ブースには、レストアされたパガーニ ゾンダ C12 S 7.0が展示される

パガーニがオート・エ・モト・デポカに出展

パガーニ・アウトモビリ社は、2024年10月24日から27日までイタリアのボローニャフィエレ・エキシビションセンターで開催される、クラシックカーとモーターサイクルの最も権威ある国際的なイベントのひとつである「オート・エ・モト・デポカ」に出展します。ブースでは新型「ユートピア(ウトピア)ロードスター」やレストアされた「ゾンダ C12」が展示されます。

革新的なテクノロジーを採用したユートピア ロードスターを展示

ボローニャフィエレ・エキシビションセンター内のホラチオ・パガーニ博物館ブースでは、創始者パガーニの幼少期から最新のイノベーションに至るまでの魅惑的なストーリーを伝える。展示ブースは往年の最も象徴的なハイパーカーに加え、未発表のプロジェクト、オリジナルのスケッチ、作業ツールの紹介によって充実した展示となる。

見学者は博物館だけでなく、アトリエに訪問することができる。アトリエはルネッサンス時代の工房を彷彿とさせながらも、最先端の自動車技術が集約されている。その建築デザインは、時計台、アーチ、クラシックなスタイルの街灯、緑地など、街の活気の中心であるイタリアの伝統的な広場にインスパイアされている。

ツアーでは、生産工程、複合素材、職人技を鑑賞することができ、熟練した職人の作業を見学できるまたとない機会となっている。この体験は、自動車コレクターや愛好家だけでなく、学生や自動車ファンにも魅力的な内容となるであろう。

このイベントで展示される「ユートピア ロードスター」は、洗練されたテクノロジーと時代を超越したデザインを融合させる絶え間ない探求の頂点を象徴したモデルである。軽量かつダイナミックで高性能なこのモデルはクーペとの連続性を保ちつつ、特徴的な要素を取り入れている。とくにシームレスに統合されたハードトップが特徴で、クーペと同じ重量を維持しながら、オープンでもクローズでもフレキシブルなドライビング体験を提供する。

このモデルは洗練されたエアロダイナミクス研究と40種類以上の複合素材の統合から生まれたパガーニの最先端技術を具現化している。ユートピア ロードスターは、タイヤに直接センサーを搭載することで安全性を向上させるピレリのサイバータイヤなど、革新的なテクノロジーを採用していることも特徴である。130台生産されるユートピア ロードスターは幅広いカスタマイズが可能だ。

新車のように生まれ変わったゾンダ C12 S 7.0

モーター1ブースには、レストアされた「ゾンダ C12 S 7.0」が展示される。このモデルは、モンテカルログレーのエクステリアカラー、グレーのタータンファブリックのインテリア、シルバーのホイールが特徴である。

この車両は、パガーニ・リナシメントプログラムを通じて修復された。このプログラムはパガーニのハイパーカーに元の輝きを取り戻すことを目的としており、パガーニ・アトリエの職人技によりオリジナルのデザインと素材を用いて丹念に処理される。修復プロセスは、機械部品、システム、内装、および摩耗しやすい部品を網羅し、車両の美観と機能を復活させ、新車のように再現する。

AMWノミカタ

「オート・エ・モト・デポカ」はクラシックカー、自動車、オートバイ、パーツからなるヨーロッパ最大級の自動車イベントであるが、モーターショーというよりはむしろ見本市に近く、この期間で約5000台の車両や部品が販売される。40年前に一部のコレクターの集まりとして始まったこのイベントは年々規模が拡大し、2023年は13万人の来場と5000台の車両の展示を記録し、自動車メーカーの注目を集めるイベントへと成長した。

パガーニは今回、最新のユートピア ロードスターとレストアされたゾンダ C12を展示する。なかなか現車を見る機会は少ないモデルだけに、これらのモデルの芸術的な美しさや、レストアの技術、そして創始者のオラチオ・パガーニの情熱などを自動車ファンに再認識してもらえる絶好の機会となるのではないだろか。

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