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今後注目の歴史あるビッグブラント…知る人ぞ知るスパイカーは値上がり必至!「C8ラヴィオレット」が約8520万円で落札されました

今後注目の歴史あるビッグブラント…知る人ぞ知るスパイカーは値上がり必至!「C8ラヴィオレット」が約8520万円で落札されました

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

2009年のジュネーブ・ショーにも展示された

そして翌2001年に発表されたのが、今回RMサザビーズがモントレー・オークションに出品したC8シリーズのセカンドモデルとなる「ラヴィオレット」である。そのメカニズムはC8スパイダーと共通だが、大きな違いはスパイダーのソフトトップルーフに代えて、固定式のガラスキャノピーが装備されたクーペボディが与えられていること。

このキャノピーにはルーフエアインテークが一体化され、ここからフレッシュなエアがリアのエンジンルームに送り込まれる仕組みとなっている。ちなみにラヴィオレットというネーミングは、1900年代初頭にスパイカーのレースカー開発に携わったベルギー人のエンジニア、ジョセフ・ヴァランタン・ラヴィオレットに由来するもの。100年以上の時を経て、その名はスパイカーの最新作に新たに掲げられることになったのである。

RMサザビーズによって45万~55万ドル(邦貨換算約6582万円~8044万円)のエスティメート(推定落札価格)が提示された。出品車は、スパイカーに詳しい自動車評論家のジャスパー・デン・ドッパー氏によれば、「最もコンディションが良く、走行距離が短く、そして最高のメンテナンスが施された、現存するスパイカー」であるという。

その走行距離はわずかに125km。2009年のジュネーブ・ショーにも展示された出品車は、ブラック、オリーブグリーン、サドルキルトレザーの素晴らしい特注カラーコンビネーション、およびファクトリーサウンドシステム、エアロブレードホイール、鋳造オイルフィラーキャップ、ステンレススチールエンジンカバー、専用ラゲッジなど、魅力的なオプションを多数装備したハイスペックな仕様だ。参考までにC8ラヴィオレットの生産台数は総計で55台。その希少性の高さがどう評価されるのかにも注目は集まった。

激しい入札の後に、最終的にハンマーが振り下ろされた価格は、58万2500ドル(邦貨換算約8520万円)。それはまだまだ将来の値上がりに期待が持てる数字だと評価してよいのではないだろうか。

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