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ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW/SUZUKI

  • 日産 プレーリー:「びっくりボクシーセダン」というキャッチコピーで、セダンの延長線上にあるクルマとされていた
  • スズキ X-90:初代エスクードをベースにしており、ラダーフレームやパートタイム4WDなどのメカニズムは共通となる
  • 日産 プレーリー:両側スライドドアはピラーレスの大開口部を持っており、ある意味ミニバンの理想形とも言える形状となっていた
  • 日産 スカイライン クロスオーバー:日本ではインフィニティブランドが展開されていなかったため、スカイライン クロスオーバーとして販売されることとなった
  • 日産 スカイライン クロスオーバー:エンジンは330psを発生するVQ37VHR型が搭載され、7速ATと組み合わされるスポーティなもの
  • ホンダ CR-Xデルソル:ボディカラーは5種類用意され、画像のモデルはキャプティバブルー・パール
  • ホンダ CR-Xデルソル:独創的なボディシェイプが魅力的だ
  • ホンダ CR-Xデルソル:トランストップは、ルーフをトランクへ自動でしまい込む
  • 日産 スカイライン クロスオーバー:SUVスタイルでありながらスカイラインの名に恥じない走りを楽しめる仕上がりとなっていた
  • スズキ ネイキッド:1997年の東京モーターショーに「ネイキッド X070」という名前で参考出品され、反響の大きさから1999年に市販化がなされた
  • スズキ ネイキッド:シンプルなインパネが特徴的だった
  • スズキ ネイキッド:あえてボルトなどを車外に露出させた裸のようなスタイルとなっており、簡単に外装部品を交換して楽しむことができるようになっていた
  • 日産 スカイライン クロスオーバー:クロスオーバーSUVブームが来る前の2009年にリリースされたスカイライン クロスオーバーは、現時点でスカイラインの名前を冠する唯一のクロスオーバーモデル
  • スズキ X-90:エクステリアは小さなトランクを備えたノッチバックスタイルの2シーターとなっており、脱着可能なグラスルーフを備えるTバールーフ仕様だった

いまなら再評価されること間違いなし……?

ひと口にクルマといっても、さまざまなボディタイプがあるのはご存知の通りで、時代の流れとともに流行り廃りがあるものです。過去にもハイソカーブームやRVブーム、ミニバンブームなどがあり、現在はクロスオーバーSUV人気が猛威を振るっているのはご存知の通りですが、リリースするタイミングが悪くて残念な評価を与えられてしまったモデルも少なくありません。今回はそんな時代を先取りし過ぎたモデルを振り返ってみます。

日産 スカイライン クロスオーバー

クロスオーバーSUVブームが来る前の2009年にリリースされた日産「スカイライン クロスオーバー」は、現時点でスカイラインの名前を冠する唯一のクロスオーバーモデルだ。

もともとは海外のインフィニティブランドから「インフィニティEX」としてリリースされたものだが、日本ではインフィニティブランドが展開されていなかったため、スカイライン クロスオーバーとして販売されることとなった。

メカニズムは同時期のスカイラインと共有する部分が多く、エンジンは330psを発生するVQ37VHR型が搭載され、7速ATと組み合わされるスポーティなものになっていた。SUVスタイルでありながらスカイラインの名に恥じない走りを楽しめる仕上がりとなっていた。

ただ当時はまだクロスオーバーSUVブーム到来以前であったことや、若者をターゲットにしつつも3.7Lのみのラインナップで高額だったこともあり、人気車種となることは叶わなかったのだった。

スズキ X-90

1993年の東京モーターショーに参考出品したところ、大きな反響を集めたために市販化となったのがスズキの「X-90」というモデル。このX-90は初代「エスクード」をベースにしており、ラダーフレームやパートタイム4WDなどのメカニズムは共通となる。

その一方でエクステリアは小さなトランクを備えたノッチバックスタイルの2シーターとなっており、脱着可能なグラスルーフを備えるTバールーフ仕様となっており、遊び心しかない1台に仕上がっていたのだ。

そんなX-90は主に海外から人気を集めていたが、日本での販売は低調で1400台弱の販売台数に留まっている。しかしクロスオーバーSUVが人気を集める現代であれば、もう少し評価が異なっていたかもしれない。

日産 プレーリー

まだミニバンというジャンルが確立していなかった1982年に登場した日産「プレーリー」は、「びっくりボクシーセダン」というキャッチコピーで、セダンの延長線上にあるクルマとされていた。

しかし実際は3列シートを備え、両側スライドドアを持った、まごうことなきミニバンスタイルで、リアゲートもバンパーごと大きく開く使い勝手の良いものとなっていた。さらに両側スライドドアはピラーレスの大開口部を持っており、ある意味ミニバンの理想形とも言える形状となっていたのだ。

ただ当時の技術レベルでは両側ピラーレスで開口部の大きなボディでは十分なボディ剛性を保つことが難しく、距離を重ねたモデルではコーナリングをするたびにルームランプが光る(つまりボディが歪んでいる)ほどとも言われるありさまだったが、そのコンセプトは間違いなく時代を先取りしたものだった。

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