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33年28.8万キロ! ポルシェ930型「911カレラ」ひとすじ…エンジンはオーバーホールなしで今も快調です

1985年式ポルシェ 911カレラ:タイプ930は前後ともトーションバーのため、パーツを交換することなく調整でローダウンが可能だ

タイプ930の50周年ミーティング主催者はもちろん生粋の930乗り

ポルシェ「911」の2代目「タイプ930」の生誕50周年を記念して2024年10月6日に愛知県蒲郡市で開催された「PORSCHE 930 50th Reunion in JAPAN」には、なんと140台ものタイプ930が集結しました。930オーナーによるこの手づくりイベントの主催者“ひろぽん”さんも、33年にわたり乗り続ける生粋の930愛好家。その愛車を見てみましょう。

ポルシェ911といえばカエル目のタイプ930! 他の911には興味なし

“ひろぽん”さんがこのタイプ930の1985年式ポルシェ「911カレラ」を購入したのは33年前。それ以前は第1世代、タイプ901の1970年式ポルシェ911Tに乗っており、両車を合わせたポルシェ歴は36年になる。

タイプ901からタイプ930に乗り換えた理由は、タイプ901がエアコンレスだったから。その当時、今日のような猛暑ではなく“ひろぽん”さんは苦にしてなかったのだが、結婚することになり奥さまのためにエアコンの付いたクルマが必要だったので、タイプ930に乗り換えたのだ。以来33年間、他のポルシェ911には見向きもせずタイプ930に乗り続け、現在の走行距離は28.8万kmに達している。

「スーパーカーブームのまっただ中で育った年代なので、ポルシェ911っていえばカエル目のタイプ930。タイプ964以降の911には興味がないですね」

という“ひろぽん”さん。今回、ラグーナテンボスで開催された「PORSCHE930 50th Reunion in JAPAN」の主催者でもあり、ウェブやオフ会で知り合った数多くの930ユーザーと交流を深めている。

ボンネットから火柱が上がるトラブルに見舞われたことも

走行距離が28.8万kmにもなるがエンジン本体が大きなトラブルに見舞われたことはないとのことで、オーバーホールすることなく調子よく動いている。ただしトランスミッションはオーバーホール/オイルクーラーは交換済み。その他のマイナートラブルはいくつもあるが、もっとも大きなトラブルが、ボンネットから火柱が上がったこと。原因はバッテリーの劣化による過充電で、カーペットが燃えてしまったそうだ。

ひろぽんさんの911カレラはボンネットにセンターラインを入れて細部では純正のスタイルを崩さないカスタマイズを施している。まず足まわりは若干のローダウン。ポルシェ911の足まわりはタイプ964以降ではオーソドックスなコイルスプリングを採用しているが、タイプ930は前後ともトーションバー。したがってパーツを交換することなく調整でローダウンが可能だ。

そしてホイールは定番のフックススタイルだが、カレラ純正サイズではなくターボ用のワイドサイズを装着している。またステアリングはイタルボランテ、マフラーのテールエンドはワンオフの2本出しだ。

日常の足としてフォルクスワーゲン「ポロ」に乗っており、このタイプ930はイベントやオフ会用の趣味クルマになってきた。ただ出番は少なくなったもののタイプ930への愛着は昔と少しも変わっていない。今後もこのタイプ930に乗り続けて、タイプ930生誕55周年、60周年……と盛大にイベントを開催していく予定だ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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