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昭和なつかしアイテムでトヨタ70系「マークII」を当時カスタム! 全国からオーナーが集めたパーツで仕上げたハイソカーを紹介します

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ GX71型 マークII:足まわりは強化ショック+ダウンサス加工によってシャコタン化
  • トヨタ GX71型 マークII:オーナーの光大さんは当時流行ったパーツを集めて装着している
  • トヨタ GX71型 マークII:サイドステップはゲインズ製を装着
  • トヨタ GX71型 マークII:ナショナルのTVアンテナを装着するのも当時流行った
  • トヨタ GX71型 マークII:フェンダーはメッキフェンダートリムを装着する
  • トヨタ GX71型 マークII:ホイールはこだわりのアイスピードで、これも当時大ヒットしたモデル
  • トヨタ GX71型 マークII:マフラーは定番のフジツボをセットしている
  • トヨタ GX71型 マークII:リアウイングはピッツーラ製をセットする
  • トヨタ GX71型 マークII:タコ足はトラスト製をセットしている
  • トヨタ GX71型 マークII:エンジンは1GのNAモデルである。ターボ車よりも排気音はこちらの方が良い
  • トヨタ GX71型 マークII:当時大人気だったパールドリンクホルダーをセット
  • トヨタ GX71型 マークII:スピーカーはカロッツェリアのブレーキランプ連動モデルだ。これも懐かしの当時物だ
  • トヨタ GX71型 マークII:室内にはハート型の土足厳禁用シューズトレイを配置。ステアリングはミケロッティをセレクト
  • トヨタ GX71型 マークII:フロントにプラスMのメッキリップを装着する

ハイソカーブームの中心的存在だったマークII

1980年代に雑誌『ポパイ』や『ホットドッグ・プレス』をこぞって読んでいた世代にとって、クルマは「モテるための道具」でした。そんな環境の中で育った男性たちが背伸びをしてでも欲しがったクルマが、1980年代に巻き起こったハイソサエティカー(ハイソカー)ブームの中心にいたトヨタGX71型「マークII」です。今回紹介する光大さんもハイソカーに対して強い思い入れを持つ1人で、愛情を注いでマークIIを仕上げています。

トヨタのドル箱車種に成長

GX71型には「マークII」「チェイサー」「クレスタ」とそれぞれ異なるキャラクターを持つ兄弟車が存在する。なかでもマークIIはシャープなデザインと高級感あるインテリアによって最も人気が高く、確固たる地位を築いた。当時クルマはファッションの一部であり、ハイソカーは高所得者の証としてルイ・ヴィトンやレノマ パリスといったラグジュアリーブランドを身に着けることと同じように注目された。オヤジ臭くないカジュアルなデートカー、ナンパカーとしてマークIIは特別な輝きを放つ1台であったのだ。

そんなマークIIは、トヨタのドル箱といわれるほどのヒット作となった。そうなると巷にはマークIIがあふれ、次第に面白味に欠けてくる。そんな流れから、それぞれの個性を主張すべく改造、ドレスアップ、チューニングを楽しむオーナーたちが増加。ナンパに飽きると、今度はクルマいじりに没頭するスタイルが流行り出した。

当時流行ったパーツを求めて全国各地にアンテナを伸ばす

光大さんは若かった頃に流行ったパーツを集めて愛車に装着して楽しむひとり。全国各地にアンテナを伸ばして、レア物を発見したときの喜びは何物にも代えがたいという。今ではそんなサイコーの喜びを得るために、当時物のパーツ探しは生涯を通じて取り組むライフワークにもなっていると話す。光大さんが愛情を注いで作ったマークIIをよく見てもらいたい。一見すると派手さはないが、装着パーツをひとずつ確認していくと、その当時を知る者にとっては唸らされる仕上げである。

装着パーツは、フロントにプラスMのメッキリップで、サイドステップはゲインズ製、リアウイングはピッツーラ製をセットする。そして、フェンダーには当時爆発的な大人気となったメッキフェンダートリムもセットするなど、当時仕様がたまらない仕上げだ。

インテリアを覗くと、室内にはハート型の土足厳禁用シューズトレイを配置し、懐かしいミケロッティのウッドステアリングをセット。夜になればムードたっぷりにミニシャンデリア、七色光ファイバーによるイルミネーションが楽しめるように作り込んでいるのもポイントだ。

足まわりは強化ショック+ダウンサス加工によってシャコタン化。ホイールはこだわりのアイスピードで、これも当時大ヒットしたモデル。ここまで状態の良い物はなかなか残っていないだけに貴重だ。

当時物にこだわり、ちょっとヤンチャ仕上げのマークII。ハイソカーならばATがセオリーだが、あえての純正5速MT車というのもこだわり。今となってはあたり前のAT車だが、この時代、軟弱な男になりたくない派はみんな「男の5速車」なんて言いながらMTで乗っていたことを思い出す。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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