質感にこだわった500台限定の特別仕様車
2024年10月24日、SUBARUは「レガシィ アウトバック」の限定500台の特別仕様車を公開するとともに、2025年3月末までの受注をもって日本市場向けのレガシィ アウトバックの販売を終了することを発表しました。日本国内では1995年に登場した「レガシィ グランドワゴン」から始まり、「ランカスター」を経てレガシィ アウトバックが歩んだ30年を振り返りつつ、30周年を記念する特別仕様車を紹介します。
ステーションワゴンベースの稀少なクロスオーバーモデル
2024年10月24日、SUBARUは「レガシィ アウトバック」の限定500台の特別仕様車を公開するとともに、2025年3月末までの受注をもって日本市場向けのレガシィ アウトバックの販売を終了することを発表した。
レガシィ アウトバックは「レガシィ ツーリングワゴン」をベースにオールウェザータイヤを装着し、最低地上高200mmを確保して悪路走破性を高めたモデル。北米では1994年から「アウトバック」という名称で販売されているが、日本国内では1995年に登場した「レガシィ グランドワゴン」から1998年の「レガシィ ランカスター」を経て、2003年からレガシィ アウトバックとなった。
2003年に登場したBP型レガシィ アウトバックは専用デザインの大型フォグランプを内蔵したバンパーやフェンダー、そしてアルミホイールを採用し、大陸的な雄大な乗り味が特徴だ。そして2009年5月にフルモデルチェンジを行い、2代目にあたるBR型レガシィ アウトバックに進化。グローバルモデルとして正常進化を遂げてボディサイズを大幅に拡大。なかでも全幅は当時スバルの国内向けモデルでは最大の1820mmとなり、フラッグシップモデルらしい風格を得た。
またぶつからないクルマというキャッチフレーズで一躍スバルをメジャーな存在に押し上げた先進安全装備のアイサイト。このBR型レガシィアウトバックは、アイサイトver.2が搭載され、衝突を回避軽減させるプリクラッシュブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロールが可能となった。
2014年10月にはBS型レガシィ アウトバックが登場。全幅は先代に比べて20mm拡大され1840mmとなり、日本国内よりもグローバルモデルという色合いがいっそう強まった。
現行型アウトバックは2021年に日本導入
そして、2021年10月に現行BT型レガシィ アウトバックが登場。北米市場には2020年に導入されており、1年以上遅れて日本市場への導入となった。導入が遅れた理由は、最新鋭の運転支援システムであるアイサイトXをフラッグシップモデルであるアウトバックに搭載するためと言われている。
現行型アウトバックは総合安全性能のレベルを引き上げるとともに、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、不快な振動騒音の低減によって快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」。そして、ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用し、さらなる高剛性化と軽量化を実現している。
搭載するエンジンは低回転域から最大300Nmという力強いトルクを発生させる1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。組み合わされるトランスミッションは、新型のリニアトロニックと呼ばれるCVTで、変速ショックのないなめらかな加速と、リニアなレスポンスを提供。さらに8速マニュアルモードを採用し、操る愉しさも高めている。
最新鋭の運転支援システムは、高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備。一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPS や準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に向上させている。
さらに、「つながる安全」によって安心感をもたらすコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際に、サポートするサービスを採用している。