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アメリカン・ホンダの「アコード」と「インテグラ タイプS」は、初代「アコードEX」と初代「シビックRS」の関係と同じ…!? キビキビ走ることさえも余裕でした

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

  • ホンダ シビック:ラグナセカを取材した際のカット。よく似た体躯のシビックとともに。シルエットはよく似ているが、個性は際立っていて、特に顔つきは違いが明らかだ
  • ホンダ シビック:ラグナセカを取材した際のカット。よく似た体躯のシビックとともに。シルエットはよく似ているが、個性は際立っていて、特に顔つきは違いが明らかだ
  • ホンダ シビックSi:やはりペブルビーチで見かけたシビックSi。アコードと比べるまでもなく、ノーズ先端の低さがシビックの大きな特徴となっている
  • ホンダ アコード:ダッシュボードの中央下部にあるエアコン関連のスイッチ類。上段の左右にあるのはシートのベンチレーションとヒーターのスイッチ
  • ホンダ アコード:ボンネットを開けると顔を見せるパワーユニット。最近のモデルの中では、比較的メカニズム部分がよく見える
  • ホンダ アコード:メーターナセル内にはアナログ風2眼メーターが備わる。右の速度計は時速160マイル(約256km/h)まで刻まれたフルスケールだ
  • ホンダ アコード:ダッシュボードの中央トップにあるHonda CONNECTディスプレー。Google搭載によってナビ機能も充実。タッチパネルから独立した音量調節スイッチは使い易い
  • ホンダ アコード:緊急時の連絡用SOSボタンが備わるオーバーヘッドコンソール。チルト式サンルーフのスイッチもここに備わっている
  • ホンダ アコード:大振りなフロントシートは、178cm/80kgでもちゃんとサポートしてくれるから、腰があちこち揺らされることはなかった
  • ホンダ アコード:少し起き上がった姿勢で運転するから、後席のレッグスペースはこのように広大になる
  • ホンダ アコード:機内持ち込みサイズのスーツケースだってこの通り
  • ホンダ アコード:ダッシュボードから下をブラックに、上をホワイト系でツートン仕上げていて、シックで落ち着いたキャビンを仕立てている
  • ホンダ アコード:自車の速度とナビ情報……ここでは4.6マイル先までI-80を進む、と表示されており、非常に有効なヘッドアップディスプレイ
  • ホンダ アコード:こちらはペブルビーチを取材した際のカット。ビッグサイズのSUVの隣に停めたから、アコードの低いボディが際立って見える

インテリジェンスなドライビングスタイルが似合うクルマだった

2024年7月末から8月末の1カ月間、米国西半分の博物館を巡る取材旅行に出かけてきた筆者。個々の博物館への探訪記はまた別の機会に譲るとして、まずは取材の足としてアメリカを駆け巡ったホンダ「アコード」の試乗インプレをお届けします。

“アメホン”のラインアップの中で最も高価なセダン

家族はこれが最後の海外取材旅行と固く信じているようだが、はたしてそうなるかはともかく、自分でも体力に自信がなくなり、しばらくは海外出張も控えたいと思っているのは事実。となれば取材の足は、学生時代から憧れ続け、サラリーマン時代には2代目のSZ、3代目のCA、そしてフリーランスになってから4代目のCB9と合わせて3世代のモデルを乗り継いだ経験のあるアコードにしたい。

アコードが世界戦略モデルとしてそのポジションを確立した北米での“乗り味”も気になるところで、アメリカン・ホンダ、通称“アメホン”にお願いして、広報車を借り出すことになった。グレードはTouring Hybrid。パワーユニットは、最高出力206psを捻り出すハイブリッド・システムを搭載。価格は3万9300ドル(原稿執筆時点の邦貨換算で約587万7000円)からという“アメホン”のラインナップの中で最も高価なセダンとなっている。

より上質、そしてよりパフォーマンスの高いTouring Hybrid

その前の週に1週間ドライブしたインテグラのタイプSが、乗り始めてすぐ、横断歩道の前の段差を乗り越えた時に驚くほどに不快感がなく、それだけで十分と評価したことは前回書いたとおり。やはり最上級モデルの最上級グレードだけあって、アコードのTouring Hybridは、この段差通過のショックも軽やかで、一層好ましいものとなっていた。

だからと言ってフワフワした感じは皆無でタイヤが上下に移動しながらも、その入力をサスペンションですべて吸収し、ボディはまったく上下に揺れることなく段差を通過していく感があったのだ。サスペンションが秀逸なことは、高速道路のロングドライブでも明らかだった。

ペブルビーチのコンクール・デレガンスを取材した後、最後の取材目的地である国立自動車博物館、通称“ハーラー・コレクション”のあるリノに向かうインターステート・ハイウェイ(州間高速道路)の80号線(IS-80)ではシエラネバダ山脈を越えるために高速のワインディングロード(例えていえば中央高速とか中国道のカーブ連続区間)が続くのだが、こういった状況下でもロールは過大ではなく、安心して心地よいロングドライブを楽しむことができた。

206psのパワーは、車重3532 lbs(ポンド=約1602kg)のボディに対しては、特筆するようなパフォーマンスは期待していなかったが、実際には十分以上。ISの郊外区間では時速70マイル(約112km/h)の制限区間が多いようだが、この条件での巡航は楽ちん。

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