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オランダのカップルは3万キロ走破! 3カ月のバカンスは当たり前!?…そしてついに65センチのバラマンディがヒット!【豪州釣りキャンの旅_08】

オランダのカップルは3万キロ走破! 3カ月のバカンスは当たり前!?…そしてついに65センチのバラマンディがヒット!【豪州釣りキャンの旅_08】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • 設備のいいイエローウォーター・キャンプグラウンドにチェックイン
  • 隣のサイトにはバンタイプのレンタルキャンパー
  • 「アポロ号」のリアビュー。スペアタイヤ2本とジェリ缶2個というフル装備
  • これがアボリジニのー聖地。観光客が集まる
  • ウビルの古代壁画
  • こんな状態で見学できる
  • 下部左はワニ? 右上は大きな魚に見える
  • これは間違いなくバラマンディだ! 3人で大漁祈願をする
  • こうした岩の内部にも壁画がある
  • 頂上からの大地を眺める。ベストは夕景だそうだ
  • ウビルにあるボーダーストア。お土産屋さんだ
  • 店の外に置かれたテーブルでひと休み
  • ウィルダネスロッジのキャンプ場。快適な環境だったが、蚊が多かった
  • 釣りガイド、ラスカルのランクルとボート。雰囲気満点だ
  • トウイングもハードコア!
  • 日の出とともにポイントへ向かう
  • マリーリバーにエントリー。大物ゲットの期待が膨らむ
  • 川のシンボルが描かれたロゴがカッコいい!
  • 木の下側の色が濃いのは、最近まで水位が高かったから。今は、水位が下がっているようだ。これは、釣りにはあまりよくない
  • シェフ、釣りガイド、ハンティングガイドの肩書を持つラスカル。頼むよ!
  • ケンさんにヒット! 一度ボートまで寄っても、また深く潜って抵抗する
  • ワニ登場。デカい!
  • 世界中で最も獰猛とされるソルトウォーター・アリゲーター。襲われたらひとたまりもない
  • ペリカンと人間が同じ魚を狙う。この堤の向こう側がソルトウォーター(海水)、手前がフレッシュウォーター(淡水)
  • 魚を探して水路を進む
  • ダート路を走り、ウイルダネス・ロッジに到着
  • 魚を食べる人用のクリーニングエリア。地面に白く見えるのはバラマンディの鱗
  • ほかのボートも準備中
  • キャンプ場入り口のサイン
  • アポロ号はサイドにキッチンがある。ケンさんが食事の準備中。お隣も同型車だ
  • 今回の遠征の最大魚。楽しかった!
  • 爆釣していたライバル。左に見える流れ込みに魚が溜まっている
  • オランダから来たという若いカップル。オーストラリアを3カ月かけて旅行中

釣り仲間と3人でのフィッシングトリップは最高潮へ!

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。釣り仲間と男3人、カカドゥ国立公園で2日間フィッシングをしたものの、ちょっと不完全燃焼。マリーリバー国立公園へ移動して、あらためてバラマンディ釣りに挑みます。

古代の壁画に描かれたバラマンディに願掛け

ボートのエンジントラブルによって、たった1時間で楽しみにしていた釣りが終わってしまった。その日は、ジバイユから100kmほど東にあるウビルという景勝地を観光する予定だった。そこはオーストラリアの先住民である「アボリジニー」の聖地で、古代の壁画が見学できるという。釣りがメインとはいえ、カカドゥ国立公園の有名ポイントは訪ねてみたい。

近年、アート界ではアボリジニーの人たちの絵画やデザインが高い評価を受けていて、ぼくもいい作品があればお土産に買って帰りたいと考えていた。彼らの作品が展示されているボーダーストアも楽しみだ。

ウビルに行ってみると、順路に沿って洞窟に描かれた壁画を見ることができた。なかには、明らかにバラマンディの姿を描いた絵もあり、3人で最後のチャンスで大物が釣れるよう頭を下げて願掛けをした。

見学の最後は小高い丘だ。360度、ぐるりと熱帯雨林の森や湿地帯が見渡せ、古代の霊が降りてくるような清々しい気持ちになれた。

オランダ人カップルはメルボルンからオーストラリアを半周!

その日はウビル近くのメールというキャンプ場に泊まろうと思っていたが、釣りガイドのサイモンから「あそこは蚊がすごい。やめたほうがいいよ」と、繰り返しアドバイスがあった。野外で料理と食事をしてテントで寝るというスタイルにとって、蚊は天敵だ。虫除けや蚊取り線香は持ってきたが、大群で襲われると太刀打ちできない。かつてサハリンに釣りの遠征をしたときに、酷い目に遭ったことがある。蚊は避けるに限る。

というわけで、メールは諦め、イエローウォーター・キャンプグラウンドにチェックインした。ここは1泊70ドルと少し高いが、シャワーやプールなどの設備もきれいだ。近くから湿地帯を巡るクルーズ船も出ていて、これもよさそうだった。

隣のサイトに泊まっていたのが、オランダから来たというカップル。ほかのレンタル会社のキャンピングカーで旅行をしている。

「どれくらいの予定なの?」と聞くと、「3カ月」という答えだった。「え~、どうやったら3カ月も休めるの?」と、ケンさんとキクが同時に声を上げた。日本人の感覚でいうと3カ月は長いが、他の国の人からすれば当たり前。逆に1週間は短くてビックリされる。まあ、こんな休日に対する考え方の違いも、これから変わっていくのかもしれない。

それよりも、ぼくが驚いたのは、彼らのルート。メルボルンから出発して、南オーストラリア、西オーストラリアの海岸線を回ってきたという。「え!? 走行距離は?」と聞くと、「3万km」という。「オランダ10周だね」というと、「それより長いかも」と笑顔を見せた。ぼくが「キャサリンからアリススプリングスまで走るよ」というと、「1000km以上あるでしょ。ぼくたちは飛行機でいきます」と笑った。

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