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「ヨタハチ」ではなく「ヨタチーノ」…スズキ「カプチーノ」を親戚から譲ってもらって原チャリから乗り換え! 長く乗るためにセミレストアしたばかりです

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • スズキ カプチーノ:ヨタハチの象徴である丸型ヘッドライトやバンパー、フロントフードのヒンジなども完全再現
  • スズキ カプチーノ:ボディ全体が見えると、ヨタハチ顔の何か(?)であることが分かるだろう
  • スズキ カプチーノ:ウインカーはフェンダー上部と横の2カ所に設置。これはヨタハチ最終型と同じで、当時の保安基準変更に伴う仕様変更によるもの
  • スズキ カプチーノ:ホイールはレイズ製TE37。サスペンションは、ビルシュタインをベースにしたエナペタルを使いつつ、スプリングは純正を流用
  • スズキ カプチーノ:マフラーはフジツボ製レガリスK。ノーマル状態でのレストアではなく、各部にファインチューニングを施し、より楽しめる仕様に
  • スズキ カプチーノ:ドアノブの下には、ファイアースポーツ製トヨタ 2000GT風ヨタハチエンブレムを装着
  • スズキ カプチーノ:圧縮ヌケが起こっていたため、ファイターエンジニアリング製のリビルトエンジンへと載せ換えている
  • スズキ カプチーノ:カプチーノの後期型純正ステアリングは、前後位置を調整するテレスコピック機能がなく、高さ調整のチルトのみ。適正なポジションを得るために、テレスコ&チルトが可能な前期型へと変更している
  • スズキ カプチーノ:内装のカーボンパーツはトヨシマクラフト製を使用
  • スズキ カプチーノ:タッドプロジェクト製ヨタハチFRPフェイスキットを装着したフロントまわり。本物のトヨタ スポーツ800、通称ヨタハチから型を起こしている
  • スズキ カプチーノ:サイドからリアにかけては、カプチーノそのもの。入江さんの車両は、2024年5月に鈑金、全塗装を終えたばかりで新車同様の輝きを放っていた
  • 1996年式のスズキ カプチーノとオーナーの入江さん

軽規格の本格的スペシャリティカー、カプチーノ

スズキ「カプチーノ」といえば、軽自動車ながらFRレイアウトにターボエンジンを組み合わせたライトウェイトスポーツカーとして今なお根強い人気を誇る名車です。クラシックカーイベント「塩田津に【勝手に】旧Car」でお会いした入江さんは、自宅の駐車スペースの問題とロングノーズが欲しい、という理由からカプチーノを選択。そして、これからも長く乗り続けるためにセミレストアを実施するタイミングで、フロントまわりのヨタハチ化=「ヨタチーノ」仕様へと変身させました。

乗りたいクルマが無いという理由で選んだ原チャリ生活からカプチーノがある人生に

スズキ「カプチーノ」は、1991年11月に発売されたロングノーズ、ショートデッキデザインのスポーツタイプの軽自動車である。フロントエンジン、リア駆動のFRレイアウト。エンジンは直列3気筒12バルブDOHCのインタークーラーターボで、軽自動車の自主規制値である64psを発生。軽自動車では初搭載となる4輪ダブルウィッシュボーン採用など、軽の枠を超えたスペシャリティカーとして、1998年1月までの7年間、生産販売された。

入江さんがカプチーノに乗りはじめたのは、今から11年以上前のハタチを過ぎた頃。18歳で自動車免許を取得したものの、マイカーを所有せずに原チャリ生活をしていた頃に、偶然出会った1台だった。

「自宅の駐車スペースの問題で軽自動車しか停められないのですが、僕はフロントが短いデザインのクルマが好みではなく……。ロングノーズの車両に乗りたいとは思っていたのですが、車体価格がそれなりに高額なため現実的ではなかったので。結果的に、免許取得後2年ほどは原チャリに乗っていたのです」

片道15kmほどの通勤も、日常の移動も全て原チャリで。悪天候でもカッパを着て通勤をする入江さんの姿を見て、ご家族からも「そろそろクルマを購入したら?」という提案もあったそうだ。しかし前述した理由もあり、クルマの所有を諦めているとたまたま親戚に話したところ、その方がカプチーノを所有しているというミラクルが発生。

「僕が当時愛用していたのは、ホンダ マグナ50というバイクでした。それをしっかりとメンテナンスしながら乗っていることを親戚の方が気に入ってくれて。愛車を大切にする気持ちがあるということを信頼してくれて、とてもありがたい値段で譲ってくれたのです」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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