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2ストエンジン搭載のスズキ初代「ジムニー」を発見! ホンダ「NSR50/NSR250R」に乗っていたオーナーは「2ストロークの音が最高なんですよ!」

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

白い煙と独特の排気音が2ストロークの証

「2ストロークの音が最高なんですよ! オイルが混じった排気ガスの匂いも好きです(笑)」

じつは“NICKEY”さんは、3代目ジムニーのJB23型なども所有しており、それぞれの部品取り車も含めると複数台所有しているほどジムニーに夢中。その中でもこの初代の魅力はやはり2ストロークエンジンだそうで、若かりし頃にホンダ「NSR50」や「NSR250R」といった、いわゆる2ストロークのレーサーレプリカスタイルのバイクを楽しんできた経験もあったので、その感覚をクルマでも味わえることに大満足なのだそうだ。

「同じ2ストロークでも、僕が楽しんできたバイクとこのジムニーは、フィーリングが違いますね。バイクは、パワーバンドに入ると爆発的な加速感があってそれが快感だったのですが、ジムニーは急激なパワーバンドには入らないイメージです。でも、スムーズに高回転までエンジンが回る感覚ですね。でも、僕のジムニーはエキマニとチャンバーを交換し、トランスミッションもノーマルの4速から5速に変更しているため、高回転まで気持ちよく楽しく走れるんです」

この車両はいくつかの仕様変更がされており、そのひとつが5速トランスミッションへの乗せ換えなのだ。純正品はもちろんそんな社外品は存在しないため、SJ30用のケースにJA71の5速を組み合わせた。しかし、そのまま簡単に装着できるわけはなく、エンジンマウントのブッシュ類をワンオフしたり、ブラケットをフレームに溶接するなどして搭載。その結果、クイックシフトのようなトランスミッションのフィーリングや、それにシンクロするエンジンレスポンスが楽しめるようになったそうだ。

「ジムニーのイベントに参加しても新型のJB64型が多いので、僕の愛車が2ストだと、誰にも気づいてもらえないんです。幌車ならば多少は興味を持ってくれそうだけど、僕のはバンタイプだから余計に目立たないし。でも、可愛いからいいんです(笑)」

その昔、2ストロークエンジンがクルマに搭載されていたことなんて知っているのは、一部の上の世代かマニアな人たちだけ。白い煙を吐いていても壊れているわけではないし、特徴的な排気音も魅力のひとつ。“NICKEY”さんは、そんな初代ジムニーに心底惚れこんでいるのだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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