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13年放置のホンダ「ライフ ステップバン」を仲間とともにレストア…現代風にアレンジしたおしゃれなカスタムメニューを紹介します

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 1972年式のホンダ ライフ ステップバンとオーナーの橋本雅幸さん
  • ホンダ ライフ ステップバン:当時感を大切にしながらお洒落に製作
  • ホンダ ライフ ステップバン:オールステンワンオフマフラーを装着
  • ホンダ ライフ ステップバン:バンパーは純正のように見えるが、違和感を与えることなく分厚く幅広加工を施したタイプに交換している
  • ホンダ ライフ ステップバン:ヘッドライトはプロジェクター+CCFL管でリメイクを施す
  • ホンダ ライフ ステップバン:当時流行ったビタローニミラーをさりげなくセットしている
  • ホンダ ライフ ステップバン:ホイールは貴重なPCD110の10インチをセット。ゴールドフィンデザインがイカしている。タイヤは1980年代に流行ったヨコハマ・アドバンのHFタイプDを履かせていた
  • ホンダ ライフ ステップバン:エンジンは360ccから400ccにボアアップし、電動ウォーターポンプを装着している
  • ホンダ ライフ ステップバン:メーターの中身のみオリジナルホワイトメーターに交換している
  • ホンダ ライフ ステップバン:ウッドステアリングはモモ製インディを装着
  • ホンダ ライフ ステップバン:回転数を把握するために大森のタコメーターをセットしている
  • ホンダ ライフ ステップバン:シートは運転席と助手席のみを残して、荷室空間を広くとったスタイル
  • ホンダ ライフ ステップバン:シートは運転席と助手席のみを残して、荷室空間を広くとったスタイル
  • ホンダ ライフ ステップバン:デスクタイプと呼ばれる純正インストルメントパネルはそのまま使用
  • ホンダ ライフ ステップバン:昔から付き合いのある地元のクルマ好き仲間たちと一緒にレストアついでにカスタムを施して製作

ライフ ステップバンを仲間たちとフルレストア

自宅の納屋で13年放置されていた1972年式のホンダ「ライフ ステップバン」を「クルマ好きの仲間たちと一緒に楽しみながらフルレストアで復活させました」と話す兵庫県加古川市在住の橋本雅幸さん(52歳)。わかる人にはしっかり伝わるカスタムが施され、純正の良さを崩さずひと工夫加えたお洒落なレトロバンとして製作されました。

ホンダの歴史的アイコンとなった軽トールワゴン

ホンダ「ライフ ステップバン」とは、軽乗用車である「ライフ」の派生車種として1972年9月から1974年に生産されたモデル。メカニズムはライフと共通になっているが、ボディは大きく変わっている。スペース効率やユーティリティをより重視した設計は、低いフロアと高いルーフに5ドアを組み合わせることでバンとしての使い勝手を重視。荷物の積み降しを楽に行うことができ、長尺荷物もゆったりと積めることで重宝された。

全長や全幅に対して厳しい制限が課せられた軽自動車規格に対して、当時のホンダは自由な発想でライフ ステップバンを開発。全高に対しての制限が緩かったことに着目し、ルーフを高く持ち上げたスタイルを採用。そのボディサイズは、全長2995mm×全幅1295mm×全高1620mmとなり、ベースになったライフと比べると280mmも高く設定されている。

このライフ ステップバンは、商用車としても高い機能性を備えながらもホンダ独自のアソビ心を感じさせる魅力を持っていた。その作りは、クルマのデザインを見ても、レジャーユースで活躍するカッコ良くお洒落な相棒としての存在感も示していた。

当時感を大切にお洒落なクルマを製作

今回紹介する橋本雅幸さんの初期型ライフ ステップバンは、もともと納屋の中で13年間も放置されていた。昔から付き合いのある地元のクルマ好き仲間たちと一緒にレストアついでにカスタムを施して製作し、令和に再び便利に使えるお洒落なバンとして蘇らせた。

橋本さんは当時感を大切にしながらもお洒落なクルマを製作し、そのイジり方はマニアックに楽しんでいるのが特徴だった。外装については大きく形を変えずにヘッドライトをプロジェクター+CCFL管でリメイクを施す。バンパーは純正のように見えるが、違和感を与えることなく分厚く幅広加工を施したタイプに交換している。

また、ライトの上に付くウインカーを無くしてボディとの一体感を演出するカバーを取り付けているのがポイントだ。エンジンは360ccから400ccにボアアップし、電動ウォーターポンプを装着、点火系はCDIで強化し、サウンドにこだわったオールステンマフラーに加えてキャブは単車用としてお馴染みのCRキャブをセットしているのがユニークだ。

また、サスペンションの傷みが激しかったので、ハンドリングをよくするためオリジナル車高調整式サスペンション+ピロアッパーマウントを装着。このサスについては、ホンダ「トゥデイ」用を一部流用加工で取り付けている。

内装は製作途中で、これからどんなことをして楽しもうか検討中という橋本さん。カスタム構想はいろいろとあるそうで、今後もしばらく、仲間たちと一緒に「あぁーでもない、こぉーでもない」と、クルマいじりが楽しくなりそうだと話してくれた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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