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映画『007/ゴールドフィンガー』の悪役のロールス・ロイスが蘇る! 黄金が随所に光る「ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー」とは

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TEXT: AMW  PHOTO: Rolls-Royce Motor Cars

  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:劇中で使われた1937年製の「ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」をモチーフに製作された
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:ブラックのペイントがゆったりとしたコーチワークをひと続きに包み込む、独自の「ロングサイド」ツートーン・デザインが開発された
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:劇中に登場するファントムIII セダンカ・デ・ヴィルのエクステリアカラーのイエローを正確に再現
  • 劇中で使われた1937年製のロールス・ロイス ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」(左)をモチーフにした1台限定のファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー(右)
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:ブラック仕上げの21インチのディスクホイールにはシルバーの「フローティング」ハブキャップが装着される
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:トランクを開けたときにトランク内のフロアにさりげなく007のロゴを投影する
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:パターには、劇中でゴールドフィンガーが身に着けていたシグネットリングの刻印にインスピレーションを得て特別にデザインされた「AG」のモノグラムがあしらわれている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:インテリアはネイビーのレザーとロイヤル・ウォールナットのウッドパネルで仕立てられている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:随所にゴールド仕上げがあしらわれる
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:フロントシートの間のセンターコンソールに用意された隠された保管庫。ファントムの「スピードフォーム」(車体デザインを示すミニチュアの型)で成形された、イルミネーションで照らされる18金の輝く金塊を収められるようデザインされた
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:グローブボックスの内側のリッドには、ゴールドフィンガーの象徴的な台詞があしらわれている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:フロント・フェイシアの全幅にわたるギャラリーに配されたビスポークのアートワークは、フルカ峠の等高線地図を精密かつ芸術的に表現している
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:フロント・フェイシアの全幅にわたるギャラリーに配されたビスポークのアートワークは、フルカ峠の等高線地図を精密かつ芸術的に表現している
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:中央に配されたクロック・サラウンドは、瞬時に007作品だと識別できる「ガンバレル・シークエンス」にインスピレーションを得ている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:ピーカー・フレットも同じゴールド仕上げで、映画のタイトルが刻まれている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:ロイヤル・ウォールナットのピクニックテーブルは、深さわずか0.1mmの22カラットの金象嵌で飾られ、米国の金準備が保管されている地金保管庫フォートノックスの架空の地図が描かれている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:リア・スイートにはリクライニング・セレニティ・シートが用意される
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:サイドシルにはオリジナルのロゴが入る
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:スターライト・ヘッドライナーは、スイスでの撮影最終日だった1964年7月11日にフルカ峠の上空に広がっていた星空を再現
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガーのモチーフとなった1937年製のファントムIII セダンカ・デ・ヴィル
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:純銀製のスピリット・オブ・エクスタシーに18金で巧みに金加工を施すことで、「ゴールド・リビール(露出する金)」効果を実現している
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:劇中に登場する金メッキのパターが再現され、トランク・リッドの裏側に取り付けられている
  • ロールス・ロイス ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー:完成に3年の歳月を要している

映画『007/ゴールドフィンガー』60周年を祝して世界に1台のファントムが登場

ロールス・ロイスは1964年のジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』の公開60周年を記念して、劇中で使われた1937年製の「ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」をモチーフにした1台限定の「ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー」を製作したと発表しました。ロールス・ロイスだけではなく、映画ファンにも魅力的なモデルの詳細について紹介します。

悪役が乗ったファントムIIIから着想を得て3年かけて製作

2024年10月25日、ロールス・ロイス・モーターカーズは1964年のジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』の公開から60年を祝う1台限りの「ファントム エクステンデッド ゴールドフィンガー」を製作したと発表した。インスピレーションの源となったのは、同作品の悪役、オーリック・ゴールドフィンガーが所有する1937年製の「ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」。この不朽の名作のプロットや象徴的な要素にちなんだ精巧で創意工夫に富んだビスポークにより、映画のストーリーを巧みに反映している。

このビスポーク・モデルには、ロールス・ロイスがこれまで手がけてきた1台限りの作品と同様に専用の仕様が盛り込まれており、それぞれが映画のプロットと関連している。フルカ峠で撮影された有名なシーンにインスピレーションを得た複雑な造形のギャラリーや、オーリック・ゴールドフィンガーがジェームズ・ボンドと初めて出会ったときに登場したゴルフクラブを彷彿とさせる黄金のパターがトランク内に据え付けられているなど、エレガントで遊び心のあるビスポークが散りばめられ、完成に3年の歳月を要している。

独自の「ロングサイド」ツートーン・デザインを開発

ボディは映画で使用されたファントムIII セダンカ・デ・ヴィルのイエローを正確に再現。ブラックのペイントがゆったりとしたコーチワークをひと続きに包み込む、独自の「ロングサイド」ツートーン・デザインも開発された。ブラック仕上げの21インチのディスクホイールにはシルバーの「フローティング」ハブキャップが装着され、映画に登場するファントムIII セダンカ・デ・ヴィルのホイールデザインを彷彿とさせる色調を用いた繊細なコントラストが表現されている。

先端を飾るスピリット・オブ・エクスタシーも、映画のストーリーラインをさりげなく示唆する特別な仕上げが施されている。映画では、オーリック・ゴールドフィンガーが自身のファントムのボディパネル内に金塊を潜ませ密輸していた。これにちなみ、スピリット・オブ・エクスタシー像をシルバーで覆って純金の本体を隠しているかのように、一部に金をのぞかせている。実際には金に銀メッキ加工を施すことはできないため、職人たちは純銀製のスピリット・オブ・エクスタシーに18金で巧みに金加工を施すことで、「ゴールド・リビール(露出する金)」効果を実現している。

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