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Z世代が「ロードスターカップ」で悲願の自己ベスト順位更新! ヘビーウエットで危うく300Rの川の餌食になるところでした

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 小瀬広明(KOSE Hiroaki)

300Rの川の上ででギリギリの勝負!

そして、スタート後の1コーナーの立ち上がりで、そのクラス違いのマシンに引っかかり行き場をなくし、クラス内でポジションを1つ落としてしまった。クラス違いのマシンはすぐにパスしたが、抜かれたマシンをオーバーテイクするのに苦労した。ウエットのためラインの自由度が少なく、何度か1コーナーでインに並ぶも、ウエットでは立ち上がり加速が厳しく前に出ききれない。こちらの方がより速い区間を見ながら、5周目の100R立ち上がりで並び、アドバンヘアピンでオーバーテイクに成功した。

これでクラス7位を取り戻したが、その次のターゲットは今回唯一の最新型(商品改良後)NDロードスターだ。雨の中では電子制御が優秀な新型の方が有利かとは思うが、それを言い訳にしているようじゃモータースポーツはやっていられない。徐々に差を詰めながら、前回と同じように100Rで一気に距離を詰め、7周目のアドバンヘアピンで向こうとは違う立ち上がり重視のライン取りを選択し、高速の300Rでアウト側に並んだ。

この状況は非常に危険でもあった。雨の300Rには複数の川ができて、ハイドロ現象によるアクシデントが起きやすいからだ。川の上でトラクションが抜けるのを嫌って、上まで回し切る前にシフトアップをしたが、シフトアップをしたその直後、イン側にいたマシンが消えていた! 一瞬頭の中に「?」が浮かんだが、その次の瞬間にアウト側にノーズを振りながらスピンしているマシンの姿がバックミラーに見えた。300Rの川の餌食になったのはバトルをしていた新型のNDだったのだ。

ポジションを上げられた嬉しさはあったものの、優秀な電子制御でも敵わない時があるのだと、改めて痛感した瞬間であった。

ロードスターカップ自己ベストの6位! 次はさらに上を目指す

結果、予選から順位を1つ上げたクラス6位でチェッカー。筆者のロードスターカップ参戦歴では自己ベストの順位となった。クラス優勝のマシンからは41秒差でのチェッカーとなったが、これはSCスタートの手順を把握していなかった他クラスの影響で大きく出遅れてしまったのが背景にあるだろう。クラス5位のマシンとは約13秒差となったが、終盤で最新型ロードスターとバトルしたため、ペース的に離されてしまったのも大きい。

自己ベスト順位を更新しても悔しいポイントはたくさん。まだまだ満足などしていない。最終戦は、この自己ベスト順位を更新したいと思う。

最後に、ご協力していただいた皆さん、応援してくださった皆さん、一緒に戦った方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げたいです。ありがとうございました! 最終戦は自己ベスト順位を更新してチェッカーを受けたいと思います!

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