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左足ブレーキ推奨のヒョンデ…「アイオニック5N」は安全運転もレーシングな走りもOKな機能が備わってます【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)/HYUNDAI

  • ヒョンデアイオニック5N
  • ヒョンデ アイオニック5N:ニュルブルクリンクで鍛えられた走りはワインディングでも楽しい
  • ヒョンデ アイオニック5N:ドリフトも自在な高性能が人気
  • ヒョンデ アイオニック5N:Left Foot Breakingと名付けられ、左足ブレーキを駆使してサーキットなどで走りを楽しめる
  • ヒョンデ アイオニック5N:メーカー自らが左足ブレーキを推奨している
  • ヒョンデ アイオニック5N:高性能なブレーキを装備している
  • ヒョンデ アイオニック5N:個性的なスタイリングも注目を集めている

話題のアイオニック5Nに備わる注目の機能

レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之氏が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のキーワードは「左足ブレーキを推奨するヒョンデ アイオニック5N」です。以前、この連載コラムで左足ブレーキを推奨していると記した木下さん。その思いを形にしたと言っていいのが、ヒョンデのスポーツEV「アイオニック5N」でした。搭載された機能などを紹介します。

右足と左足で役割分担すればいいのでは?

この連載コラムで、「左足ブレーキ党総裁」を標榜しているって話をしたら、予想通り。侃侃諤諤の議論になりました。

3つのペダルが揃ったマニュアルモデルは例外かもしけないけれど、クラッチペダルのない2ペダルモデルならば、ブレーキペダルは左足で操作したほうがさまざまな点で都合がいいと提案したわけです。詳細はひとつ前の「Key’s note」に目を通してほしいですね。

左足ブレーキのメリットはまず、「アクセルとブレーキの踏み間違い」が減るはずだとの考察です。そもそも、アクセルペダルとブレーキペダルは目の届かない薄暗い足元にあり、しかも真横に接近している。それを目で確認せず、右足だけで踏み間違えるなっていうほうが難しい気がするのです。右はアクセル。左はブレーキ。箸を持つ手と茶碗を持つ手を祖父母などから徹底的に仕込まれたように、役割を分担させれば間違わないと私は考えるのです。

また、筋肉の衰えによる踏み間違いも考えられると先週のコラムでお伝えしました。それも解決するのではないかと思います。突然の飛び出しなど、瞬間的なブレーキングが求められる場面では、左足ブレーキが有効です。というように左足ブレーキには優れた効果がたくさんあるのです。

ところが、右足ブレーキに慣れた人には左足ブレーキにアレルギーがあるようで、なかなか納得してもらえない。モヤモヤしていたわけです。

アイオニック5Nは安全機能も走る楽しさも両立する

そんな僕の理論に賛同してくれるメーカーが現れました。韓国の「ヒョンデ」です。最新のEVスポーツカーである「アイオニック5N」は、世界最速のEVとの呼び声が高いのですが、速さと安全性を追求するアイテムとして「左足ブレーキに対応した機能」を盛り込みました。

クルマによっては、左足ブレーキを拒絶する機能が備わっています。アクセルペダルを踏みながらブレーキペダルを操作すると、アクセルの機能が制限される。アクセルペダルとブレーキペダルを両踏みした場合には、加速側を制限することで不用意な加速をさせない。安全確保のためにそれは有効な機能ですね。

アイオニック5Nのブレーキペダル

ですが、左足ブレーキをスポーツドライビングに活用している僕のようなドライバーにとっては厄介な機能でもあります。アクセルペダルを軽く踏みながらブレーキも併用することもあるからです。両踏みも許容してほしいと思うわけです。なんとアイオニック5Nは、その機能をキャンセルできるのです。これはありがたい。

これまで公式に左足ブレーキを推奨したメーカーはありませんでした。ですがヒョンデは、左足ブレーキの有効性を理解したうえで、最新の機能を盛り込んだわけです。これは「左足ブレーキ党総裁」にとっては嬉しいことです。

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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