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10年後に元愛車だったフィアット「500L」に再会して購入! ふたたび「リアルゴーカートのようで俊逸なハンドリング」に夢中も、エンジン載せ替えの誘惑が…

1971年式のフィアット 500Lとオーナーの倉重さんご夫妻

フィアット 500Lの魅力とは

1971年式のフィアット「500L」を購入し、わずか1年で手放したものの、同じ個体を約10年後に再び購入した倉重直樹さん。現在はこの500Lでサーキット走行や家族旅行を楽しんでいます。倉重さんにとって500Lの魅力とはどこにあるのか、お聞きしました。

同じ個体を約10年の時を経て再び購入

「フィアット500Lを2010年に手に入れたものの、2011年に売りました。当時レースをしていて、エンジンが一番小さいので順位が低かったのです。それで旧いアルファ ロメオの段付きを買って、走行会や草レースに出ていました。そのクルマは2019年に、クルマ趣味はやめてオートバイだけにしようかなと思って手放しました。

その1年後に僕が手放したこの500Lが、ホイールもそのまま有料道路の走行券もそのままポケットに入っていて、10年間で1万kmしか走っていない状態で出てきたんです」

同じ個体である1971年式のフィアット「500L」に2度出会い、2度購入した倉重直樹さん。サソリのエンブレムが付けられているが、これは前のオーナーが変更したものだという。2回目の購入後は、ホイールを交換してローダウンサスを入れているというが、ひとつだけエンジン関係で不明の事柄があった。

「これ500の速さじゃないよ、540キットが入っているんじゃないかってみんなに言われるんですよ。でもエンジンを組んだエンジニアは、500で間違いないですよって。まだオーバーホールもしていないので、分からないですけどね」

リアルゴーカートのようなフィーリングが魅力

ところで2度も購入した500Lだが、倉重さんにとってその魅力はなんなのだろうか。

「もともと可愛くて好きだったというのもあるんですが、じつは500Lを最初に購入した当時はレースや峠道にハマっていて、免停や免許取り上げなどの不安がありまして……。そこで嫁さんはこれを反省クルマとして僕に与えたんです。遅いしかわいいので、レースじゃない趣味になるに違いないと思って。

ところが、これがめちゃくちゃ楽しいんですよ、リアルゴーカートのようで。前にエンジンがないから切った瞬間にすっと向きが変わり、俊逸なハンドリングが魅力ですね。

2回目は縁だと思って購入しましたが、買った時はちょっと心配でした。アルファの段付きで約10年間遊んだので、今乗ったらこんなに遅かったのかとか、こんなにつまんないのかと感じると思ったたんですが、実際に乗るとやっぱり夢中になりました」

これからは維持を重視していくが、ときどき…

今回はイベントでのサーキット走行だったが、普段は家族の足として長距離旅行にも500Lを使用しているという倉重さん。これ以上はメンテナンス以外に手を入れることは考えていないようだが、ときおり走り屋の血が騒ぐときがあるようだ。

「今日みたいに負けると、またムラムラと大きいエンジンが欲しいなと。みんなと同じような650ccくらいのエンジンがふらっと出てきたら、“それ、僕のに積んでよ”ってなるかもしれませんね」

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