1人でも多くの若者に興味を持ってほしい
「FIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024(ラリージャパン)」に向けたPRイベントのひとつとして、開催地域にある小中学校を巡回して、ラリーの魅力を伝える「ラリー教室」が無事に全9校の行程を終了しました。
約2890名の児童・生徒が受講した
愛知・岐阜での開催となる「ラリージャパン」は2024年の開催で3回目となるが、ラリー教室はこれに向けて、ラリードライバーらによる講義やデモ走行を通じて、子どもたちにラリーの魅力を間近で感じてもらうとともに、大会開催地域での機運醸成を図ることを目的として実施するもの。これまでも「ラリージャパン」を前に毎年開催してきている。
2024年のラリー教室は、夏休み明けの2学期がスタートした9月20日から10月末日まで、開催市町を含む7市町(愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、名古屋市、岐阜県恵那市、中津川市)にある全部で9校の小中学校が選定され、約2890名の児童・生徒がこれを受講した。
講師は、新井敏弘選手と槻島もも選手の2名を中心に、勝田範彦選手、佐々木康行選手、梅本まどか選手らが担当。
ラリー競技についての解説から、子どもたちが住んでいる地域のすぐ近くで開催されるラリージャパンについて話が進む。さらにはラリー業界での仕事など、ラリー全般についての講義、さらには、夢を実現するという話であったり、環境問題や交通安全など幅広い内容がわかりやすく伝えられた。
また、座学としての講義に続いて、学校に持ち込まれたラリーカーによるデモンストレーションランが開催される。その走行する場所は各学校の校庭という、子どもたちが普段から使用しているなじみのある場所で、驚きの走行を繰り広げるラリーカーとラリードライバーの技術に大いに喜び、毎回最後には講師たちにサインを求める児童の長い列ができていた。
「毎回ほんとに楽しかったです!」(槻島もも選手)
最終の回となる恵那市立長島小学校でのラリー特別授業を終えて、新井敏弘選手は次のようにコメント。
「毎年違う学校でこの教室を開催してきていますが、やっている印象が良いみたいで、まだ開催していない学校から『ウチの学校でもやってほしい』というリクエストがだんだん増えてきているみたいです。学校に行くたびにラリーに関心のある先生もいらっしゃって、すごく良い感じで盛り上がってくれていると思います。この授業を受けた子どもたちが、少しでもラリーに興味を持ってくれて、クルマ好きになってくれれば日本のクルマ産業ももっと良くなっていくのではないかと思います」
そして槻島もも選手は次のようにコメント。
「今年もたくさんのみんなに会えてすごく楽しかったです。話をしてても反応がすごく良いし、デモランでもすごく喜んでくれて、毎回ほんとに楽しかったです。このラリー教室ではラリードライバー、そしてラリー業界の話をしてきましたが、みんながこれからなりたい職業を見つけるきっかけのひとつになってもらえたら、と思ってます」
この授業をきっかけに、地元でのさらなるラリーの盛り上げはもちろん、将来、ラリードライバーを目指す若者がこの地域から誕生することに期待をしたい。